2018 推薦図書 クリスマスの思い出

■クリスマスの思い出 トルーマン・カポーティ 『ティファニーで朝食を』収録 新潮文庫 2008年


□どこが素晴らしいか


生き生きとしているクリスマスのフルーツケーキ作り

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子供と老婆の純粋な友情

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子供の純粋な喜びと大人の規律の対比

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子供時代の剥き出しの感動や感情がそのまま表現されていること

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それが規律と節制の大人の世界で失われてしまうことへの暗示

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ケーキ作りのわくわくする過程

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少ない小遣いを溜めて一気に遣うわくわく感

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老婆と少年の生がわくわく感で燃焼され尽くしていること

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お互いへのプレゼントが、いいものを互いにあげたいと思いつつ毎年同じであること

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フルーツケーキを作って贈る過程があっても、ケーキを食べる描写がないこと

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クリスマスのごちそうの羅列 貧しいながらも手作りでおいしそう

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こんなふうに手作りでわくわくしながら用意するイベントが今はないのでは?

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老婆と少年が子供の目線を持っていること すべてが鮮やかで、きっとこんなふうにキラキラと世界が輝いて見えたんだろうなと思えること

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世界をはじめて見るように喜びや驚きを感じることができるだろうか?

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身近な人への愛情に溢れているところ

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クリスマスの前に読んでみてください

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