第18話 城壁都市サルラース
城壁都市サルラースに戻ると大変な騒ぎになっていた。
この元シャリンザ国とユリア公国の国境にある城壁都市サルラースは巨食人鬼に占領されていまのだが、占領されて日は浅く、人口10万人都市だったのが五万人ぐらいにしか減っておらず、ユリア公国軍が開放してから比較的早く経済活動を再開できていた。
他の都市は噂では既に絶滅しているらしい。
巨食人鬼自体がかなり人間を食べるらしく、占領した街から人間をシャリンザ国の王都につれて行くためだ。
もちろん巨食人鬼の軍勢も男は食べて、女ははらみ袋にしていた。
占領開放して掃討作戦を終わったころには大変感謝された。
ホントイイコトした!って感じで良かった!
おれは見てただけだけどね!
そんなサルラースが騒ぎになっていたのは、少し前に起きた、シャリンザ国首都方面におこった爆発音と地震、降注いだ土の為らしい。
なんでも物凄い茸雲みたいなのが遠くで見た者がいるとか。
おれ
今サルラースに来たばっかだから知りませんよ!マジで!
サルラースに戻って、ユリア公国軍の宿営地の勇者の天蓋に戻ると、直ぐにイリス様に捕まった!
「お主じゃろ?」
いや、なにもしてませんよ!ていうかイリス様、πが!πが当たってます!
イリス様が俺の腕にしがみついてジト目をむける!
イリス様!俺のきのこ雲が爆発してしまいます!
「ごまかそうとしてもムダじゃ!妾は魔力の色がわかる。」
「先程の魔力。その大きさは今まで妾が3000年間生きて来て感じたことの無いほどの魔力じゃった。そしてその魔力の色は確かにお主の色じゃ!」
マジか~
「皆に内緒にして欲しいか?」
いやいや俺は単なる荷物もちですよ?
「ほう?単なる荷物もちがこの世界の誰も使えない、そして妾すらも使えない空間転移魔法も使えるのか?」
ちょっっ‼️
なんでばれてんの‼️
「妾の魔力感知を侮ってもらっては困る。内緒にして欲しいんじゃろ?」
イリス様が怪しい色気を発しながら更に腕にしがみついてくる。
もうきのこ雲爆発しますよ?
「今セシアは先程の爆発に対する軍の会議に参加しておる。この天蓋にはだれもこない。」
「内緒にして欲しければ‥‥‥解るじゃろ?」
えっ?トランプでもするんですか?
「そうじゃっ。雄と雌のな!久しぶりだから中々に滾るのっっ!早くせいっ!ギリギリまでトランプするぞっっ!」
ちょっっ!おれのジョーカーが!おれのジョーカーがぁっ!!
こうして俺はイリス様に天蓋の奥へと拐われてしまった‥‥‥‥‥
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