第4話 異世界アルガス 勇者との会合
「いやいやいや、ていうかここ何処なんだよ....」
呆然としていた少年勇者が我に返り呟く。
確かに!おれも知りませんよ!
「凍也!」
ひしっと長い黒髪の美少女勇者様が少年勇者様にすがりつく。
いいね!美少年勇者に美少女勇者、絵になるぅぅぅ!ていうか見たことないへんな服だな!それもよきかな、よきかな!
「確かにここは何処だ?わたしの居城であるアーバレス城ではないことはたしかだな‥‥失礼ではあるが....」
美しい容姿の金髪蒼眼できらびやかなハーフプレートの女の子が厳しい表情でスラッと剣を抜く。
鎧もそうだが剣もすげー。
多分国宝レベルだな。なんか白いオーラでてるし。さすが勇者様!すげえ!もう聖剣もってるぅ!カッケェェ!
「わらわの絶対空間遮断魔法陣でも阻害できないとは。なんという空間転移魔法陣‥‥」
露出の激しい真っ赤な髪と真紅の瞳に黒いセクシー服の美少女勇者様。なんという可憐さ。耳が尖っているからエルフなのかな?
なんか皆様雰囲気が違う。それぞれ違う世界からの召還っぽいな。
「勇者様がた、この度は突然このような世界にお呼び立てして申し訳ございません。ここは《アルガス》という世界です。そして今この《アルガス》は魔族、そして魔物により人の文明が滅びようとしております。」
先程泣き叫んでいた王女様が気丈にたちあがり説明してくれる。
「この世界に10程あった国々はもう既に我が国ユリア公国のほか、ヤマダ王国、シリウス神聖王国のみとなり、それ以外の国はもう魔族や魔物に蹂躙されてしまい‥‥‥」
「た、大変です!!」
血相を変えた兵士が飛びこんできた。
「なんだ貴様は!今は大切な召還の儀の最中だぞ!つまみ出せ!」
威厳の溢れた厳ついおっちゃんがさけぶ。なんか騎士団長っぽいー。
「シ、シリウス神聖王国が魔王の襲来により落ちました!め、女神様も降臨されたのですが、女神様も破れた模様!」
うっわ、状況最悪じゃん‥‥‥‥
ていうか女神様よわっ‥‥‥
「あぁ、、最早一刻も猶予もありません、勇者様!そのお力を、お力をお貸しくださいませ、、、」
涙眼で懇願する美少女王女。
「ていうか俺と日向は単なる高校生だし、いきなりそんなファンタジー無理だしっ!」
ひしっと抱きついている美少女の肩を抱きながらいいかえす美少年。てかファンタジーってなに?
「なるほど、これがこの世界の勇者召還というわけだな?ちょうど私の国も勇者召還を行い、魔王を倒したところだった」
驚愕して蒼い瞳をおおきく広げながらも、苦笑いする金髪美少女。
「まさか、自分自身が勇者召還されるとはおもわなかったが、勇者にすがりたいその気持ちは私にもわかる。よかろう!このルイン王国第一王女セシアが力をかそう」
剣を収めニッコリ微笑む。めっちゃ美少女。
ヤバー。
「はぁぁぁ。まさかこの妾が召還されるとはため息しかでんがよかろう!この《破壊の魔女》イリスも力をかそう。魔族なんぞ滅亡させてやろう。根こそぎなっ」
ちょっとどちらが悪かわからないんですけど!
でもかっけぇ!さすが勇者様!
「ありがとうございます、勇者様!申し遅れました、わたくしはユリア公国第一王女フレデリカにございます。」
「凍也様、日向様も勇者召還にて召還された以上、その秘めたるお力はまちがいないはず。宮廷鑑定師をこちらに!皆様には失礼いたしますが、鑑定をすることをお許し下さい..」
フレデリカ姫が後ろに控えてたツルッパゲを読んだ。
「せっかくだから俺も勇者様方を鑑定させてもらってもよろしいですか?」
さすがに勇者様を無断で鑑定するわけにはいかない。それではまるで火事場泥棒だ!
「いいですわ。」
「よかろう!」
セシア王女様とイリス様ははすぐに頷いてくれた!凍也様と日向様は訳がわからない顔をされている。
ツルッパゲが1人、また1人と鑑定していく。1人1人鑑定するたびに驚愕していた。
ふふっ!うちの勇者様方すげーだろ?なんか勇者オーラハンパねーもん!
俺のご主人様だぜ?
て俺まで鑑定?おれは荷物持ちだっつうの!
なに?鑑定できない?修行たりないんじゃない?
困惑しているツルッパゲは無視しておれも鑑定をする。おれの万物鑑定はスキル偽装、隠蔽すらすべて無効の最強鑑定スキルだ。念願の勇者様のスキル鑑定させていただこう!
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