中世の街並みが残る都市 ブラショフ

ブラショフはドラキュラ城ことブラン城最寄りの都市で、ドイツ人、ルーマニア人、ハンガリー人の三つの民族により発展してきた。トランシルヴァニア地方に属する。中世の街並みを残す旧市街がみどころで、ブカレストに次ぐ観光都市となっている。


ヴラド公はブラショフ市民に当てたトルコ軍およびその他の敵に対して全力を挙げて戦い、防衛することを約束する手紙を書いている。市民も公が公位を箒せざるを得なくなったさときには避難場所を提供すると誓った。


旧市街の中世の街並みを眺めながら石畳の道を散策すると、おとぎ話の世界に入り込んだ気分になる。ピンクやグリーンの壁に白い飾り窓が可愛らしい建物を見ると心躍る。

中心部にはシンボルの時計塔がある市庁舎やオープンカフェ、黒の教会がある。


黒の教会は16世紀にトルコ軍、17世紀にハプスブルグ軍の攻撃を受け、壁面が焼け焦げてしまったことに由来する。内部にはルーマニア最大級のパイプオルガンがあり、音楽祭も行われている。

二度訪れたが施錠されており、中を見学できたことがない。ぜひ一度巨大なパイプオルガンを見てみたいものだ。


現地ガイドにこの店でおいしいレストランに案内してもらった。階段を下り地下階にある店で、白い壁に黒木の床と天井がアクセントの洒落たデザインの店だ。ここで食べたルーマニア名物のドーナツ、パパナシはふわふわあつあつでとても美味しかった。


ブラショフに宿泊し、翌朝トゥンパ山へ登った。徒歩でもハイキング感覚で登れる山だが、ケーブルカーを利用。

緑豊かな遊歩道は空気が綺麗で清々しい。ハイキングを楽しむ若者たちともよくすれ違った。山頂から見下ろす中世の街並みは見事で、航空写真のような景観を楽しむことができる。時間があればぜひトゥンパ山へ登ってみて欲しい。


ブラショフからブラン城へ向かう道中にラスノフという要塞跡がある。ハリウッドのように地名の看板が掲げられており、ここは一体何だろうと気になっていた。帰国して調べてみると中世の砦があるようだ。

ルーマニアには山頂にこうした砦を散見することができる。ラスノフもそのひとつで、なかなか立派な城壁が残っている。


好きな映画作品「ドラキュラインブラッド」のラストシーンで、なだらかな草原の丘の先にある砦が建つロケーションがある。ラスノフの砦がこのイメージに近いと思っており、ぜひここには訪問してみたいと思っている。










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