神崎ひなたの受難 藤原×神崎ss〜next ecstasy〜

藤原埼玉

第1話

「はぁ…おちんち○生えてこないかな」


 こんな爽やかな初夏の風が吹き抜ける昼下がりにこの女は一体何を言い出すんだろう。


 私は昼ごはんを藤原と食べていた。


 藤原はひょんなことからクラス内で知り合ったネット小説という共通の趣味を持つ仲間だ。


 そのはずだった。


 だが何をどう間違ったのかリアル性癖(百合)を現実に持ち込んでくるたいへんなへんたいだったのだ!(バァーン)


 そんなわけで私としてはこの珍獣との距離感に気を使っていたのだが私の友達のいらん気遣いのせいなどもありいつのまにやら一緒に昼食を食べる間柄となってしまった。


 そんな訳で徐々に生活が侵食されている気がしないでもないが賢明な私は見て見ぬ振りをしているだけだ。決して情にほだされたとかなし崩し的なとかそんなものではない。心に誓って決してない。


 そして件の発言である。なんだろう。変態性癖の引き出しの数ではこいつには一生勝てる気がしないし勝てないままの方が人としては大層健全だと思う。


「あのね、どうすればこの気持ちがひなたんにきちんと伝わるか考えてたんだ」


「やめろ。やけにキラキラとした目をこっちに向けるな」


「それで女同士って凹はあっても凸がないじゃん?凹に対して凸がないとハマるものもハマらないっていうか」


「もういい!恥じらうな!指をいじいじさせるな!何も喋るな!これ以上私周辺のミームを深刻に汚染するんじゃない!」


「私におちんち◯が生えてそれでひなたんを○辱することが出来たらどれだけこのひなたんを愛おしむ気持ちが分かりやすく伝わるだろうって思うんだけどね…」


「友達相手に凌○なんて言葉を使う奴の気持ちなんてこれっぽっちも受け取りたくないんだが…?」


「…へぇ、藤原さん実際に生えたらどうするつもりなの?」


十二人ひふびっと!?」


 突然私の友達の宝十二人たから ひふびっとが現れた。十二人ひふびっとは愛の様々な形にとても寛容な女の子なので十二人ひふびっとが入ってくると当然のように(?)私の旗色が悪くなる。


十二人ひふびっと!これ以上変態を図に乗らせるつもりか!?」


 そんな趨勢の変化を悟ったか藤原はここぞとばかりに身を乗り出して言った。


十二人ひふびっとくん!良い質問ですね!それは○○を○○にして○○を…」


「ほぅ…それはなんとも…しかし人はそれをふた〇りと呼」


「し…しねェーーー!!!」


 今日も今日とて私の受難は続くッ…!

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