孤独と私

私の孤独はいつ何時も

人の形でやって来る

私はそれと心通わせ

「ひとつになれた」と思い込む


心ほどける?ただそれだけで?

そも「心」とは何かも知らずに

世界が色づく?ただそれだけで?

「色」なるものが何かも知らずに


ちぎれ雲は西へ東へ

風に扇がれ、たゆたう八月

利己と利他 素顔と装い

ふたつの間をすきま風は吹き


気づけば秋はもう帰らない

生気を看取った失意の密室

カーテンの隙間、微かな光

眩しい記憶が胸を貫く




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