【短編】現金なヤツ
「あぁごめん、起こしちゃった?」
もぞもぞとうごめく毛布の塊
うなあああと謎の奇声をあげている
「今、朝ご飯作ってるからちょっと待ってて」
卵焼きを作るべくトントントンとフライパンを叩いていく
綺麗に丁寧に巻いていく
あまり時間をかけてしまうとせっかくトロトロ半熟にしているのが台無しになってしまう
「よっし上手く出来た!ほら~見て見て」
うごめく塊に声をかける
匂いを感じたのかうぬううううと違う奇声を出し始めた
うむ、あと一息だ
次はコーヒー淹れるか
「豆は~~、、、今日はこれだな」
ゴリゴリと挽いていく
挽いた豆をフィルターにセットしてゆっくりとお湯を注いでいく
「う~ん、いい匂い」
「おーい、ご飯出来たよー、用意してあげるから起きておいで~」
ふむ、まだ起きてこないか・・・
しょうがない、魔法の言葉を使うか
「ちゅーるあるよー」
にゃおおおおおおおおん
・・・これじゃあ、ネコが小判だな
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