reprize1:木星さん<Dice-13:意識は/意識に>
―「木星さんに気をつけろ」―
―この言葉に心当たりのある方だけ、この先を読み進めることをおすすめします―
「木星さんに気をつけろ」。このメッセージから、ここまで辿り着いていただいた方ですね? 気付いていただきありがとうございます。「木星の第三衛星」……それが「ガニメデ」。以前投稿したこの「ガニメデ1999」という短編の中に、忍ばさせていただきました。なぜそんなことをしたのか? それはちょっとした実験のため、と言っておきます。
改めまして。
Dice-13:意識は/意識に
はじめましての方ははじめまして。そうでない方もはじめまして。私はgaction9969という筆名でいくつか小説を投稿している者です。名前を
さて。今回私が唐突にこの「≪天零玖地≫ Zer0×Nin9→21」という小説を書こうと思い立ったのは、今を語る上で外すことの出来なくなった、あの新型コロナウイルスに端を発していると言っても過言ではありません。在宅勤務を余儀なくされ、身体をあまり動かすことなく、食べて飲んでが過剰気味になっていた私は、4月の中旬頃、左脇腹辺りにずしりとした慢性的な痛みを抱えるようになってしまいました。仕事も手につかないわ、寝るにもしんどいわで、眠れないベッドの中で、本気で大きな、のっぴきならない病気になったのでは、と精神的にも追い込まれ気味でした。胃か? 腸か? 膵臓か? 医者に行くにも行けない状況だったので、悶々とした気持ちで半月ほど過ごしました。もしかしたらこれが原因で死ぬかも、とまで思っていたほどです。さいわい、暴飲暴食による一時的なものだったようで、今は落ち着いています。が、お酒はほどほどにして近所の川沿いを「ドラクエウォーク」と共に毎日3kmは歩くようにしています。
話がずれました。要は自分の「生命」について考えてみた時に、自分の「意識」って本当になんなんだろう? ということに気が向けられたのです。なぜ自分の人生をずっと……日本という国の、この時代に生まれた、財津宗示という人間の一生をこの意識はなぞっているのだろうと。不吉な話、私がこの世からいなくなったら、どうなるのだろう? そんな、答えは出なくて胸奥が変な引き攣れ方をするかのような問いを、眠れない頭の中でこねくり回していたりしました。
今回書くこの小説は、小説では無いかも知れません。それでも書かずにはいられなかった。小説内に「世界」を組み上げて、それを全て人智(主に私の作為)が及ばないところで展開したら? その中で何か得られるものがあるのでは? そんな思いで始めたこれは「実験小説」です。まさに世界は賽の目次第。「運」によって結末が変わっていくのを、私はひとつ上の次元から俯瞰していきたいと思います。「作者」の視点とはまた別の、「神」……というと語弊があるかもですね、「異次元人」と名乗っておきます。違うか。
ともかく、作中での「試合」の勝敗はすべて私が実際にサイコロを振って出た結果です。現在(7月1日)、「第一局」の87試合分は振りました。結構疲れました。実際には「0から9」までの出目のあるサイコロは無いので、通常の「1から6」までのを割り振ってやってます。赤と青のサイコロはあったので、それをチンチロよろしく大きめの湯呑みの中に同時に投げ入れて……地味な作業ですが。
そして「174人」の参加者、こちらに今までの拙作の登場人物を割り振って、これもくじ引きで何番は誰、みたいに選定していきました。勝ち上がるのが誰になるかで、物語の行方も読めなくなるのではと思いましたが、「第一局」勝ち面子の薄い脇役の多さに驚愕しているところです(笑)。
また、ひとつ、いやふたつ「ズル」はしています。「第一局」の結果が出てから、「僕」……こと財津くんとアオナギには「勝った」番号を割り振りました。財津くんにはさらにもっとも白熱した逆転劇を繰り広げた番号を。
そうです、窮地に追い込まれているかの財津くんですが、彼はこのあと勝ち上がります。流石にここで負けられると話にならないと思ったので。ですが、「第二局」以降は本当に運だけで物語が、世界が回っていく予定です。
それで何かが分かるかは分かりませんが。とにかく私の「意識」、その意味の一端でも感じ取れたら。そんな切なる思いでいっぱいです。
ではここまでお読みいただけた貴方……あなたがどちら側の人か私が把握するためにも、この下の♡を押していただけますと幸いです。強要ではありませんよ? ただ賛同いただけると私もうれしいです。
ではまた、お会いできたのなら。本作も色々な視点で楽しんでいただけるとありがたいです。
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