第25話 テスト終了後


 時刻は午後16時頃。俺はジュースを買いに、自販機が設置はされている軒下に向かう。


 今日は、中間テストの最終日だった。教科は英語と数学だった。どちらも一般的には難しい科目だろう。 


 結果だって。点数は低いと思う。平均点以下だろうなー。でも、朝本さんや香恋のご教授のおかげで、赤点はとっていない自信はある。・・・・多分ね・・・。


 そんなことを脳裏で考えながら、ゆっくり歩を進めていると、柄の悪い3人組が俺を待っていたかのように、目の前にたたずんでいる。


なんだ?


 俺は疑問を抱きながらも、歩を進める。意識的に歩くスピードを早めて。


「おい、お前」


 横を通り抜けようとした俺を邪魔するように、通り道の前に立つリーダー格の黒髪の男。


 身長は俺より10センチぐらい高い上、髪は黒色だが、いかにもヤンキーといった顔つきをしている。


「・・・なに?」


 俺は内心ビビりながらも、堂々とした態度を取って応答する。


「ちょっと、ついてこい」


 リーダー格の男がそう言うと、残りの2人が俺を囲み、逃げられないようにする。


「わかった」


 潔く返事をして、俺は連れていかれるように、リーダー格の男の後ろについていった。

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