第8話

“サァーーーーー”


川の流れる音で、俺は目が覚めた。


「・・・んっ?」


寝ぼけながら周りを見渡す・・・。


「・・・ここドコやぁ?!

あれっ?なんで俺こんなトコで寝てんの?・・・

まぁえっか・・・」


俺は、また眠りにつこうとした。


「・・・・。

って、よくないわぁ!!」


俺は飛び起きた。

そして、ポケットから携帯電話を出した。


“パカッ”


“ピポッパポッピポッパポッ”


“ツーーツーーツーーツーー”


「あれっ?おかしいなぁ、繋がらんでぇ。携帯代やったらこないだ振り込んだばっかやのに・・・って圏外やん!!」


俺は近くで流れてる川で、顔を洗った。


“バシャバシャバシャッ”


「・・・ふぅー・・・さっぱりしたわぁ~」


完璧に目が覚めた。


“パカッ”


「10月7日・・・9時12分、俺にしちゃあ早起きやなぁ~(笑)それにしても ここ、マジでドコなんやぁ?」


俺は寝てた場所に戻り、その場に座った。


「あれっ?なんやこれ?こんなんあったかいなぁ??」


さっきは寝ぼけてて分らんかったけど、俺が寝てた場所の近くに少し大きめのリュックサックがあった。

俺はそのリュックを持ちあげた。


“ガスッ・・・”


「うわぁ・・・なんやこれ?ごっつい重わぁ・・・。

中、何入ってんねや?」


“ジィィィィィィィィィィ”


ゆっくりとそのリュックを開けた。


「うひょ~!?なんやこれぇ~!?」


中には、大量の銃が入っていた。


“ガサガサッガサッ”


俺は一つずつその銃を取り出してみた。


“ガチャッ”


「・・・1丁・・・」


“ガチャッ”


「・・・2丁・・・」


“ガチャッ”


「・・・3丁・・・」


“ガチャッ”


「・・・4丁・・・」


“ガチャッ”


「・・・・。」


“ガチャッ”

“ガチャッ”

“ガチャッ”

“ガチャッ”

“ガチャッ”

“ガチャッ”

“ガチャッ”


「・・・なんでや?

銃が12丁・・・って!

ってかこれ本物?なんに使うんや!こんなにいらへんて!」


正直、目の前のこの光景に驚きを隠せなかった。


「どうせこれ、オモチャやろ・・・」


“カチッ”


「!」


“ドゴォォオオオン!!”


銃声が、森中にひろがった・・・。


「・・・びっくりしたわぁ・・・」


“バサバサッバサバサッ”


近くの木にいた鳥達が、いっせいに飛び立った。


「嘘やろッ!?なんで本物やねん!しかもこんなに大量に・・・」


“・・・ガチャッ・・・”


俺は銃をリュックに戻そうとした。


「あれっ?まだなんか入っとるわ・・・」


“カサカサッ”


そこには、メッセージの書かれた紙切れがあった。

その紙には、こう書かれていた。

【皆と協力しろ!!】

「【皆と協力しろ】ってどうゆうことや?

俺の他にもまだ誰かおるっちゅう事かいな・・・」


しばらく考えたが、いい考えは思いつかなかった。


「ヨッシャ、とりあえずその他の奴探してみよか」


俺は立ち上がり、このへんの森を探す事にした。


“ガサッ”


リュックを背負おうとした。


「うっ・・・やっぱこれ重いなぁ。どないかせんと・・・そやッ!」


俺は近くに立っとった木の下に穴を掘った。


「よしっ!こんなもんやな」


“ガシャッガシャッ・・・”


“ガサッ”


その穴に銃を隠し、上からそっと土をかけた。


「おっしゃ!だいぶ軽なったわぁ」


俺は銃を4丁持って静かな森の中を歩いて行った。

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