第4話　結婚生活

新たな二人の生活が始まった

二人は新居に

新しく全ての物を買い揃えた

そして

気楽な毎日を送れる事に幸せを感じていた

圭介は生まれて初めて

母親から解放された喜びに安らぎを感じていた

彼の母親喜子は口うるさく

神経質で自分の段取りがあり

それを狂わされるのを非常に嫌った

度々親子で衝突もあったが

親と別居してからは

人が変わったかの様に

実家に帰ると肉や野菜を帰りに渡してくれた

しかし

優香は決して圭介の実家に行く事はなく

二人の間には深い溝が入っていた


二人は三年間子供を作らないと決めていた

圭介はあまり子供好きでは無かった事と

まだ若い事もあり

子供を作る事を避けていたのだ


二人だけの生活は食生活にも影響を与え

二人は見る見る太って行った

圭介の体重は60キロを超えていた

結婚する前の体重は47キロ


二人だけの生活が始まって１年半で13キロも体重が増えたのである

もちろん優香も例外ではなく

元々ポチャな身体が丸々と太って行った


その頃優香はパートタイマーで働く様になっていた

圭介が休みの日に仕事に行く事が増え

お互い休日がズレ二人で出かける日が

減ってきた

それに圭介は醜く太った優香と一緒に歩くのを

嫌になり始めていた

買い物に出掛けても少し離れる様にして歩いた


二人の関係に少しずつズレが生じ始めていた




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