奇跡的な出逢い 繋がれし運命

銀 ゆり

第1話 出会い



二人の出会い

別々の生活の中二人は意外な所から

出逢うことになる

これは運命なのか宿命なのか

この時期にどうして二人は出逢ったのか


この話は現実の話

そこに少しアレンジを加えて

話そうと思っています


時に空想も混ざっていますのでご了承下さい



では本編に入ります


この話の最初38年前に


1982年7月


大阪阿倍野橋


当時18歳


上川 圭介


小柄な青年は今日彼女とデートで

大阪までやってきた

彼女は同級生の増本 優香

彼女とは高校が同じで

ずっと彼女から付き合いたいとアピールされていた


そんな彼女と卒業後付き合う様になり

今日は奈良から大阪にデートに来たのである


場所は阿部野橋

駅を出て右手に天王寺ステーションに続く橋がある


そこを二人で手を繋いで歩いていた


反対の方向から

目の前を通り過ぎ様としている

一人の少女

何かを落とした


しかし気が付かず歩いていく


その前を歩く圭介は自分の足元に落ちた

金属の小さな物をとっさに拾いあげた


そして彼女に

「ちょっと落としましたよ!」と

声をかけた

それは小さな金の様な物で出来た

ヘビの形をしたブローチだった


彼女は

「ありがとうございます!」と頭を下げながらお礼を言った



彼女の名前は岩口 由圭

歳は17歳


この人が何十年後かにまた出逢う

ヒロインである


当時彼女は美容学校に通っていた

大阪に住む小柄な女性


この一瞬の出会いがやがて運命を変えていく


しかしそれ以後互いは気付かないまま


それぞれの人生を歩んでいく

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