第19話 体調が悪くなる張り合い

 私は中学生になった頃から体調を崩す事が多くなった。

 気管支炎のようなものになったり、生理痛が重かったり、ただただ体が調子が悪かったりという事が続いた。


 けれど私が体調を崩すと母は機嫌が悪くなり、更には母も体調を崩すのだ。


「私の方が体が辛いんだからね!」


 と私の体調の悪さは大したことが無いと決めつけ怒られた。


 なのにどんどん酷くなる私の具合。


 それを見かねた義父が私を病院に連れて行く。


 母にはそれがまたまた気に食わない。


「お金がもったいない。どうせ大したことないのに」


 と言われるので、中学三年になる頃には私は病院に行くのを拒否するようになった。


 そうすると今度は母は、病院に行かせたいのに行きたくないとワガママを言う、どうしようもない娘という私をしたのだ。



 もう私は病院も母も嫌だった。


 体は辛いけれど、とにかく家で好きなように休ませてくれと思っていた。


 そんな事もあり、中学三年の頃の私はまるで登校拒否のように学校に行かず、辛い体を休めてゴロゴロ、ゴロゴロしていた。


 母はもちろん(?)そんな私を放置してパチンコに行くのだ。


 母がいない方が返って安心して眠れたし、体を安静にする事が出来た。


 母は何故か、私と体調の悪さを張り合うところがあった。

 そして私が体調が悪くなると、それまで何ともなかったはずの母は、いきなり体調が本当は悪かったのだと言い出すのだ。


 あれは何だったんだろうかと思っていたが、何と!同じことを数年後に一緒に暮らす事になるみーたんがしたのだ。


 そのために私は、私が体調が悪くなると周りも体調を悪くさせる(気分を悪くさせる)のだと考えるようになったのだった。


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