【6月25日】
【6月25日】
前に日記を書いてから、ずいぶん間が空いちゃったかな。
あれから色々あったけど、一段落ついたから、まとめて書くね。
Tさん達からの嫌がらせは相変わらず続いたけど、Kちゃんという味方ができて、心強かった。
ちょっと嫌なことをされても、二人だと不思議と平気で、いつも笑っていたよ。
(*´▽`)
だけど、それがいけなかったのかな。嫌がらせのターゲットにKちゃんが加わるまで、時間は掛からなかった。
やることもだんだんエスカレートしてきて、体操着を汚されたり、水をかけられたり。
それがワタシだけなら、まだ良いよ。だけど何も関係無いKちゃんまでは、巻き込まないでほしい。
だからワタシは、Tさんを呼び出した。
階段を上った先。普段は誰も寄り付かない、屋上へと続く扉の前で、もう嫌がらせをするのは止めてって、言ってやった。
だけどTさん、「そんな事はしてない」、「言いがかりはよして」、「自意識過剰」だって。
証拠なんて無いけど、それでもTさんが嫌がらせしてるって、明らかなのに。
何を言ってもムダだとは思ったけど、Kちゃんに酷いことするのだけは止めてってハッキリ伝えて、教室に戻ろうとした。だけど。
階段を下りようとしたら、後ろからドン! 足を踏み外して、階段を転げ落ちちゃった。
踊り場まで落ちて、身体中が痛くて立てない。
後ろからは、おかしそうに笑うTさんの声が聞こえてきて、悔しくて涙が溢れてきた。
けど、「Mちゃん大丈夫?」って声がして、ビックリして顔を上げると、Kちゃんの姿が。ええー、何でー!
これは後で分かったことだけど、Kちゃんはワタシ達がどこかに行くのを見て、不信に思って後をつけてきたんだって。
もうビックリ。
だけど、もっとビックリしたのは、来たのがKちゃんだけじゃなかったってこと。
Kちゃんの後ろから、心配そうな顔をして現れた男子は……K君!?
もう本当に信じられなくて、幻覚を見てるのかもって、本気で思っちゃった。KちゃんとK君、KKコンビだあ!
K君はKちゃんにワタシを任せて、階段をヅカヅカ上がって行っちゃった。
で、階段の上にいたTさんはというと、顔面蒼白で、「違うの、誤解なの」って言ってたけど、K君は完全に怒ってた。
だってこんな顔してたもん→((º言º))
あわわ((゚□゚;))
あんなに怒ってるK君、初めて見たよ。相手は女子だけど、本気で殴るんじゃないかって、思わずヒヤヒヤ。
もし本当に殴っちゃったら一大事。声を振り絞って、「止めて」って叫んだら、ようやくこっちを振り返ってくれた。
K君がどこまで事情を理解してたかは知らないけど、低くて鋭い声でTさんに、「次は無いから」って言って、こっちに戻って来てくれた。
良かったー。もしも殴ってK君が停学にでもなったら、最悪だもん。
Tさん、だいぶ顔色が悪かったけど、これで懲りてくれたらいいなあ。
その後ワタシは、K君とKちゃんに付き添われながら保健室に行ったけど、怪我は大したことなくて、足を捻挫しただけだった。
けど、最後にもうひとつビックリすることが。
K君、怪我してたんじゃ歩きにくいだろうからって、しばらくの間一緒に登下校をするって、言ってくれたの!
普通家が近いってだけで、こんなに世話をやいてくれないよね。K君優しすぎ!
(≧∇≦)
もちろん悪い気はしたけど、Kちゃんも「せっかくだから甘えなよ」って言ってくれた。
だけどこんな良いこと、あっていいのΣ(Д゚;/)/!?
酷いことをされたのは、もちろん嫌だったし、KちゃんやK君を巻き込んだのは、悪いって思う。だけどゴメン、二人に迷惑掛けちゃったけど、今はとっても幸せな気分なの。
K君と一緒の登下校ももちろん嬉しいけど、素敵な友達が二人もいるってことが、もっと嬉しい。
嬉しくてつい、今日は長々と書いちゃったなあ。
ワタシは日本一の、幸せ者だよ(*´▽`)
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