第4話 灰被り姫は侍女に正体を暴かれた模様③

 ローレンス王太子とセシリオとが雑談をしている間、気のない素振りでセシリオが見上げていた大樹を眺めているビクトリア。

 その無言のプレッシャーに気後れするのか、セシリオが落ち着かない素振りなのを見て取って、ローレンス王太子が助け舟を出した。


「ビクトリア、久々の実弟との再会なのだろう。お前のほうから適当な話を振ってやったらどうだ?」

 促されて視線をセシリオに向けたビクトリアの口から、熱のない言葉が発せられる。

「今日はいい天気ですね」

「本当に適当だな、おい! 違うだろう、もっとこう……」

「今日だけではなくて、ここ十日ほども晴天ですね」

「そこが問題なんじゃない!」


 鬱陶し気にローレンス王太子を一瞥するビクトリア。

「なんですか、いちいち揚げ足取りですか、殿下?」

 不快そうな侍女兼婚約者に向かって、もどかし気にローレンス王太子が訴えかける。

「お前、セシリオ実弟と親睦を温める気、さらさらないだろう!?」

「はぁ……それなのですが、久しぶりに会ったと言われましても、冷静に考えると生まれてこのかた数回しか顔を合わせた事がありませんので、そもそも親睦をするだけの引き出しも尺もないことに、いまさらながら気が付きました」

 絡む要素がありませんね、と肩をすくめるビクトリア。


 と、進まない話に先に焦れたのかセシリオがビクトリアの方を向いて疑問を口に出した。

「あの……そもそも、なぜ王立貴族学園ここに?」

 当然の質問にビクトリアはわが意を得たりとばかり、大きく頷いた。

「確かに疑問を覚えるのは当然です。本来は公務で予定が目白押しの王太子殿下が、のこのことひとりで王立貴族学園こんなところで無為に時を過ごしているわけですから」

「私の事じゃない、ビクトリアおまえのことだ! あと、私がこの場にいるのはお前がセシリオに会いたいというので、無理に時間を捻出したからだろうが!!」

 ムキになって反論するローレンス王太子。

 さすがに悪乗りが過ぎたと思ったのか、「そうでしたね、えらいえらい」と、背伸びをしてローレンス王太子の頭を撫でるビクトリアであった。


「やめんか、みっともない」

 と、言いつつ満更でもなさそうなローレンス王太子の様子に、ひょっとしてすでに尻に敷かれているのでは? という確信に近い疑念を抱くセシリオ。


(正直この姉に限って、熱愛とかあるわけないから……姉上の血筋と、アルカンタル公爵家の後ろ盾目当ての婚約かと思っていたのだけれど、もしかして『真実の愛』とかいう噂は本当なのかな?)


 前の婚約者であるブリセイダ侯爵令嬢との冷え切った関係や、ここ一年ほど傍目にも異常なほど熱を上げていたナタリア男爵令嬢(夏季休暇前に一族総出の醜聞が発覚して学園から去った)と一緒にいた時とは違う、非常に自然でリラックスしたローレンス王太子と姉の距離感に、そう年頃の少年らしく穿った見かたをするセシリオであった。


「なんだ、セシリオ。ニヤニヤして?」

 知らずに頬が緩んでいたのを、目敏くローレンス王太子に指摘されたセシリオは慌てて威儀を正すと、取り繕うためにふと浮かんだ疑問を口に出していた。


「あ、いえ、その……そういえば確かに学園内でローレンス殿下が、単身おひとりでいらっしゃるのは珍しいと思いまして。普段はクリストバル殿下やテオバルド様などとご一緒ですので」

「…………」

 途端、その場に微妙な沈黙が落ち、えっ、もしかして僕何か迂闊なこと口に出した!? と狼狽えるセシリオをよそに、ローレンス王太子が遠い目でため息をついた。

「あ~~、あいつらか……」

「クリストバル公子プリンス、テオバルド様、レオカディオ様、エフライン司祭。いずれも殿下の腰巾着――太鼓持ちですね」

「言い直したら余計に侮辱しているぞ、おいっ。彼らは私の友にして腹心だ!」


 本来であれば男女問わずに羨望の目で見られる、血筋と権力と見た目を持った上位貴族の子弟にして、ローレンス王太子を中核とする一派を成している階層社会ヒエラルキーのトップグループである友人たちを、ビクトリアに身も蓋もなく十把一絡げにされたローレンス王太子が声を荒げて訂正する。


「なんでもいいですが、次からは友人は選んだほうがいいですよ? 例の卒業パーティの余興で、殿下と一緒にナタリア嬢アレを擁護して、検察役をする青写真を描いていたようですが、冤罪で(元)婚約者あの方を大の男五人がかりで非難するとか、どれだけ恥知らずなんですか!? イジメなんてものではありませんよ。媚薬の影響下にあったとはいえ、あまりにも軽はずみ過ぎます」


 バカ同士が知恵を絞りあったところで、バカな結論しかでないんですから、と嘆息するビクトリア。

 なお、例の婚約破棄に伴う騒ぎの背後関係や計画が暴露された段階で、ローレンス王太子の取り巻きである四人組は王室からの厳重注意を受け、事情を知って怒髪冠を衝いた各々の当主や両親によって、夏季休暇を待たずに実家に強制帰還させられ、謹慎の上で一から根性を鍛え直されているという(廃嫡とか放逐とかになると、芋づる式にローレンス王太子がやらかしたことがバレる恐れがあるので、そこまで強硬な手段はとられていないが、全員が新学期から顔を出せるかは未定である)。


「冤罪? 卒業パーティの余興??」

「な、何でもない。ちょっとしたサプライズの話だ。クリストバルたちあいつらが羽目を外した余興を考えていたので、ちょっと問題になって反省を促しているところでな……うむ」

 話の筋が見えずに困惑するセシリオに向って、下手な言い訳をするローレンス王太子。


「まあ、本性が暴露されたことで、わたし宛に各自の婚約者や恋人であるご令嬢から、感謝の手紙をいただいていますので、悪い気はしませんが」

 いきなり婚約者や恋人と連絡が取れなくなったご令嬢方――いずれも有力貴族の息女ばかりである――に、親切心からビクトリアがアルカンタル公爵令嬢として、背景と理由を書いて送り(当然、中身はチェックされて、それぞれの家族が激怒したのは言うまでもない)、令嬢方からの婚約破棄や婚約は継続するものの、圧倒的に有利な条件を結び直されたりの水面下の折衝が相当にあったらしい。

 なかには、「これを機会に徹底的に甘えた根性を鍛え直します!」という、男気溢れる返事を寄こした令嬢もいたが、思いがけずにビクトリアの個人的な知己が増えたのも確かであった。


「それで、姉上。僕に会いにこられたと」

「――これはこれはローレンス王太子殿下。おいでになられる事はうかがっておりましたが、このような殺風景な場所にいらっしゃるとは」


 脱線しかけていた話をセシリオが戻そうとしたところに、割って入る形で聞こえてきた中年男性の声に、全員の視線がそちらを向く。

 見れば四十歳絡みの燕尾服に片眼鏡モノクルをかけた、黒髪の神経質そうな男性が、揉み手せんばかりに愛想を振りまきながら五プロートスほど近づいてきた――ところで、護衛にさりげなく押しとどめられた。


「……マルコス教授」

 わずかに嫌悪感が混じったセシリオの呟きに続いて、ローレンス王太子が飄々ひょうひょうとした態度で応じる。

「これはモジャ卿サー・モジャ。休日中でも学園内にいらっしゃるとは、仕事熱心ですな。もしや私に何か用事でもありましたか?」

「いえいえ、とんでもございません。ワタクシは学内の管理責任者を承っておりますので、例の賊の一件以来休日返上で生徒の安全のために見回りをしておりまして、本日は王太子殿下がお見えになると連絡をうけたものですから、万が一がないようにとこうして馳せ参じた次第でございます」


 セシリオとローレンス王太子が『マルコス教授』『モジャ卿』と呼称する以上、王立貴族学園の教員なのであろうが(通常「~~卿」と呼ぶ場合は同格、もしくは下級貴族、貴族筋の上流階級の身分の者を指す)、教員と生徒との関係とは思えないほど露骨に媚びへつらったその態度に、ローレンス王太子以外のその場にいた全員が内心で眉をしかめた(ローレンス王太子にしてみれば、この手の輩は星の数ほど周囲にいるので、いまさら特に思うことはない)。


「そうですか、仕事熱心ですな。しかしながら本日は我が婚約者殿が実弟に会いに来ただけのプライベートな要件ゆえ、大仰な出迎えや案内は無用に願います」

 ちらりと巡らされたローレンス王太子の視線に応じて、マルコス教授の視線もまたビクトリアに向けられ、ギラリと貪欲に輝いた。

「……もしや、そちらの侍女殿は噂の……?」

 一瞥されたビクトリアは、一歩前に出て花の蕾がほころんだような笑みを浮かべ、

「はじめまして、ビクトリア・クレスセンシア・エステファニア・アルカンタルと申します」

 まるでドレスを着た貴婦人のように、メイド服のスカートを抓んで見事なカーテシーをする。


「……誰だコイツ……?」

 普段の無愛想な声と態度とは180度違う、ビクトリアの華やいだ声音と柔らかな微笑みに、知らず白目を剥いて得体のしれない相手を見るような、ドン引きした呟き声を放つローレンス王太子。

 ニコニコ笑いながら、さりげなく死角になる場所でローレンス王太子をつねり、

(――対外的には円満に見えるようにしろと言われているでしょうっ。だったら白目剥いていないで、愛想よく合わせてください!)

 周りに聞こえないように、小声で一瞬だけ眼光鋭く叱責するビクトリア。


 そんな刹那の攻防にはまったく気付かずに、

「おおおおおっ、やはり! いやー、いま巷で話題のアルカンタル公爵令嬢にお会いできるとは、光栄の至りでございます!!」

 大仰に身をのけぞらせ感動をあらわにするマルコス教授。

 そうしてローレンス王太子とビクトリア双方におもねるように猫なで声を出す。

「いや~、気品といい身分といい……実にお似合いのお二方ですな! こう言っては何ですが、ブリセイダ侯爵令嬢では、いささか華やかさと家柄に欠け、またあの身の程知らずの男爵家の小娘――当然、王太子殿下のお遊びと存じ上げておりましたが――の立場をわきまえない不遜な行いについては断腸の思いでしたが、因果応報――悪行が露見して一族はギロチンで、当人は流刑地ですからなぁ。ワタクシ、処刑の見物に行ってひとりひとり首が落ちるごとに、胸がすく思いで喝采を叫んだものです」


 この世界において悪人の処刑は娯楽なので、野次馬が見物けんぶつに詰めかけることに文句を言う筋合いはないが、それでも薫陶を授けた生徒を悪し様に罵って、その家族の処刑の様子を目を輝かせて堪能したと公言するマルコス教授の臆面もない言い様に、さしものローレンス王太子も憮然とした表情で口を開きかけ、

「いやですわ、お似合いだなんてぇ♪ わたしなどにはもったいない御方ですわ、ね、殿下♡」

 その前にビクトリアの甘ったるい台詞が覆いかぶさる。

(学習能力がないんですか、このスットコドッコイ。ほら、スマイルスマイル!)

「は、ははははは、何を言うか――こいつぅ」

「うふふふふふ♪」

 

 目の前で繰り広げられる三文芝居に絶句するセシリオと、対照的に微笑まし気に何度も頷くマルコス教授。

「いやぁ、お若い。私も若い頃を思い出しますなあ。幸せなお二方のためとあらば、不肖このマルコス・ベンハミン・モジャ。できる限りのお力添えをさせていただきますぞ!」

 その言葉に一瞬だけビクトリアの瞳が輝いた。

「あら! それではせっかくですのでお言葉に甘えさせていただきましょう。本日はセシリオの様子を見るために伺ったのですが、どうせなら日頃の生活態度も確認したいので、寮の部屋に入る許可をいただきたいのですが……ダメでしょうか?」

「「なっ……!?!」」

 思いがけないビクトリアからの提案に驚愕するローレンス王太子とセシリオ。


 乞われたマルコス教授は難しい顔をして、

「う~~む、本来部外者との面会は寮内の談話室に限られ、個室への入室は事前の申請が必要なのですが……」

 そう勿体ぶって渋りながら、ちらちらとローレンス王太子に目配せをする。

「――?」

「そこを曲げてお願いできないでしょうか? この機会を逃せばおいそれと外出などできませんし。仮に便宜を図っていただけるのでしたら……個人的に忘れませんわ。ね、殿下?」

 見えない角度で、相手の意図を察せられないローレンス王太子の爪先を、ローファのかかとで踏み抜くビクトリア。

「ぅお……お、おお、そうだな……」

 ギクシャクと同意するローレンス王太子。


 途端、してやったりと鹿爪らしい表情を緩めたマルコス教授は、大仰な仕草で自分の胸を叩いて明言した。

「そうであるならご安心召されよ。私の権限で許可いたしましょう!」

「ええええええええええっ!?」

 それに異議を唱えたのは当のセシリオである。

「なにかね、セシリオ君。姉上と積もる話もあるだろうと、融通を利かせた私の配慮に不満があるのかね?」

 水を差されたマルコス教授が、不機嫌な様子でセシリオを睨みつける。

「いえ、あの、公爵令嬢である姉上やローレンス王太子殿下にお見せできるような部屋ではありませんから。その……散らかっていますし」

「あら、そういった飾り気のない生活感を確認したいですわね」

 猫を数十匹、隙間なく全身に被ったビクトリアが典雅にほほ笑む。


「……なんだこれは!?。およそ理想のビクトリア婚約者が立っているというのに、この猛烈な違和感は……? はっ。わかった、これは偽も……ぐはっ!」

 何やら口走りかけたローレンス王太子の鳩尾みぞおちに、閃光のようなビクトリアの肘撃ちが決まった。

 悶絶する彼からの援護射撃は期待できないと判断したセシリオは、必死に言葉を選んでビクトリアに訴えかける。


「しかし、その、同室にはルームメイトのアレックスもいますし」

 その名を聞いて露骨に舌打ちをするマルコス教授。

「……あのアドゥース人の猿かっ」

「アドゥース人?」

 その独り言を聞きとがめたビクトリアが問い返す。


「は、その……メンシス国からの留学生でして、部屋割りの都合でセシリオ君と二人部屋の同室になっております。無論のこと、汚らしいアドゥース人との同室など、新学期になれば解消させる所存でございますので」

 きまり悪げに答えるマルコス教授と、もの言いたげなセシリオ。


 なお、アドゥース人はメンシス国に居住する現地人で、灰色の髪に褐色の肌が特徴的な狩猟民族である。

 フォルトゥム王国を中心に貴族や富裕層の人間は、男女を問わずに日に焼けない白い肌がステータスであるという意識が強いため、生まれつき褐色の肌を持つアドゥース人は自然と下に見る気風が強かった。


「……なるほど。とはいえ王立貴族学園に留学できるとあれば、相応の身分と類まれな学識があるということでしょう。まして、セシリオのルームメイトとあれば一言ご挨拶せねば、失礼に当たるというもの。ぜひお目にかかりたいですわ」

 淑やかにほほ笑みながらもグイグイと主張をするビクトリアに、セシリオが顔をこわばらせ、マルコス教授は不承不承頷いた。

「はあ、であるならば、あの山猿アレックスが失礼をしないように、私も――」

「いえいえ。なるべく普段のセシリオの状態を確認したいので、ここは身内だけでお願いしたいのですが」

 同行しかけたマルコス教授の機先を制して、ビクトリアがお願いという名の強制を課す。


「――わかりました。では、私は寮監に伝達事項として伝えておきますので……その」

「ええ、お世話になったこのご恩は忘れませんわ、マルコス教授。――ねえ、殿下?」

「う、うむ」

 どうにか威儀を正したローレンス王太子が、ビクトリアの言葉に脊髄反射で頷いた。

 その言葉にホッとした様子で、踵を返して先に男子寮へと向かうマルコス教授。


 後姿が完全に見えなくなったところで、セシリオが唾棄寸前の口調で吐き捨てる。

「いまのマルコス……教授をご覧になっていかが思います?」

「うん? 直接私は講義を受けたことはないが、休日も巡回とは仕事熱心な人物であるな」

 悪意に鈍感なローレンス王太子の、能天気な感想に続いて、被っていた猫の皮を剥いでいつもの無表情、無感動な口調に戻ったビクトリアが一言――。


「髪形と光沢が不自然でした。ズラですね」


 ぷっ、と途端護衛の何人かが噴き出した。

「……いえ、そういう枝葉末節ではなくて」

 もどかし気なセシリオに対して、ビクトリアが淡々と答える。

「小物ですね。要するにカールミネの名画を盗まれたことで、管理責任を問われて困窮している。そのため、ローレンス殿下の口添えでどうにか現在の立場を固持しようと必死なのでしょう」

「そこまでわかっていて、便宜を図る約束をされたのですか?」

 若干責めるような口調のセシリオの問いに、軽く肩をすくめるビクトリア。

「自発的に便宜を図ってくれたのは先方の一存です。私も殿下も何一つ明言はしていませんよ。『個人的に忘れない』と言っただけで。まあ、お陰で余計な手間と鼻薬を嗅がせる必要はなくなりましたので、御の字ですが」


 貴族的な曖昧な表現――都合が悪くなれば知らぬ存ぜぬを通す――を前に、潔癖な少年らしく釈然としない表情を浮かべるセシリオ。

 この子もローレンス殿下と同じで、喜怒哀楽が露骨に出すぎて海千山千の貴族間では、いいように手玉に取られそうね、と密かに危惧するビクトリアであった。


 とりあえず今の出来事は棚上げしたらしい。セシリオが改めてビクトリアに尋ねる。

「結局のところ、姉上は何の目的でお見えになられたのですか?」

「別に物見遊山や冷やかしではありませんよ」

 ビクトリアも神妙な表情で答える。

「セシリオ、あなた卒業パーティの式中に、見知らぬご令嬢と手に手を取って会場を抜け出したのですって? どこのどなたでどのような関係か確認するために足を運んだのです」


「思いっきり興味本位の冷やかしじゃないですか!!」

 セシリオの抗議の声が響き渡った。

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