第14話さらけ出し
次の日の朝。
俺は凪に電話を掛けた。
トゥルルルル…
「もしもし、昨日はごめん。せっかくのデートを台無しにして。」
本当にダメダメだよな、俺。
「ううん。あの女のせいでしょ?だからふみくんは何も悪くない!!!」
彼女は慰めてくれる。
「でもさふみくん。私たちカップルだよね?なら少しくらい話してくれてもよくない…?
私のこと信じれないかな…」
凪はそう細々とした声で囁くようにいった。
くそくそくそ!女の子、いや彼女になんてこと言わせてんだ!!!
好きな女を守れないない男になっちゃダメだろ!!!
「ごめん、そうだよな。凪の言う通りだよ」
そこから俺は昔のことを淡々と語っていった。
彼女は真剣に聞いてくれた。
自分の弱みを人にさらけ出した時ってこんなにも心が軽くなるんだな。
「…こんなことがあったんだ。だからあの唯のことは嫌いだし恋愛感情なんてものはないから安心してほしい」
これが俺の本心だよ、凪。
「そっか…。そんなことがあったんだね…。ありがとう話してくれて。」
「ゼッタイアノオンナコロス…。ボソボソ…。」
さ、さいごのは聞かなかったことにしようか、うん。
「ごめん、朝からこんな話しちゃって。」
「ううん。私はふみくんのすべてを知りたいからいいの。過去も体も未来も全部ぜーーんぶなぎだけがしっていいんだから♡」
…。俺の彼女はかわいいなあ。
しかしそこから一時間後、くそ女からメールが届いた。
なんでメアド知ってるのこいつ…。
そこには
「鈴木凪をつれて鴨野公園に来て。12時に待ってる。今日のね。」
ふう、どうしたもんかね…。
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