第4話告白モドキ
授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。
目の前の長く黒い髪を持った女性は後ろに振り返ってこう言った
「それで、浮気されてどうしたの?別れた?」
俺は小声で
「そんなの当たり前だろ。浮気されてまだ付き合ってるやつがいるか」
いたら連れてこい。こう言いたいね。
「まあたしかに。じゃあ真由美の事は完ぺきに忘れられたの?」
こいつめっちゃストレートに聞いてくるな…。
「うーん、正直完璧には忘れられない。なんせ一回愛した女の子だからな」
少しくさいか?なんか恥ずかしい、、、
「ふふ、可愛い。さすが犬系男子ね。」
クスクスわらってる。くそ、むかつくな…
「でも俺犬系男子ってよくわからないんだ。どういうことなんだ?」
俺は質問した。
「そうねえ。例えばラインの返信を常に待ってるとか、デートに行きたがる。
あとは今の貴方みたいに忘れられないでいるとかかな。」
なるほど…。思いわたる節が…。
「それってやっぱめんどくさいもんなのか?女からしてみたら」
「うーんわからないけどそういう子のほうが多い印象ね。まあ私はスキダケドネ」
照れくさそうにいう彼女がとても可愛く見えた。
え、やばい。くっそ可愛い…。
「え、最後の…。」
「あ、ごめんごめん。気にしないで。」
またクスクス笑ってる。
「俺も黒髪ロングの女が彼女になってくれたらなあ…。(笑)」
仕返しだ!!!くらえ!!!
どうだドキドキしたか!!!
「え、ほんとに?なら付き合おうよ」
彼女は真顔で言ってきた。
その瞬間俺は心臓が発作を起こしそうになった。
え、ええ、え?
今、付き合おう?って言った??
ガチで?え?マジで?
「お前本気で言ってないだろ(笑)」
焦るな。落ち着け。
俺はヤリ珍そうヤリ珍。童貞感は出すな…。
「え?正直私は貴方のこときになっていたけど。じゃあ明日部活終わったら少しいいかしら?」
彼女は少し怒り口調でそう言った
「え、うん。いいけど」
なにこの展開。俺どこかの小説に入った??
ほんとナニコレ。
でももしほんとだとしたら…。
こんな可愛いこと付き合えるかも…。
ワクワクするなあ。もう。
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