第2話鈴木凪

俺は高校二年生になった。

周りは全然知らないやつばっか。


ま、まあ俺はインキャらしく一人でいるほうがあってるし…。

そんな悲しすぎることを思いながら続きの小説にを読み出す。


~僕の前に突如黒髪ロングの碧眼美女が目の前に現れた。僕は思わず彼女の綺麗で美しいその黒髪に見とれてしまった~


ふっ、そんな俺好みのアイドルみたいな女なんかいるわけねーじゃんw


なんて思っていたら


「戌井君、戌井くんてば」


前からこんな言葉が聞こえてきた


見上げるとそこには黒髪でロング、少し目つきが悪い女が立っていた


「え、えと、なんすか?」

おれはコミュ障を発動させなんとか返事した。


「エロ本を読んでる最中悪いわね。このプリント提出してないの君だけだよ」


な、な、な、エロ本だとおおおおお


「いや、エロ本なんかよんでないっすよ!!」


おもわず突っ込んでしまった。


「でも鼻の下伸びてたわよ。エロ本じゃない」


ま、まああながち間違ってはいないのだから反論に困る。


「まあそーゆーわけだから出しといてね」


そう言って彼女は去っていった。

俺も小説の中の男みたいに


”思わず彼女の綺麗で美しい黒髪に見とれてしまった”


いや、ちょっとまて。


あんな大声でしゃべったら…


「え、きもい…」「うわあ」「あいつと同じクラスとかオワタ」


など聞こえてきた。



あのくそ女ああああああ

俺の学校生活が…。


名簿には綺麗な黒髪の”鈴木凪”という女の名前があった。


あのくそ女ぜってい忘れねえからな

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