第一幕:【ニコ×蜂須賀 寅子】


StellarKnights :銀の砂時の窓シチュエーション表(23[2,3]) → 窓を開けると、吹き込む空気。麗らかな、春の陽気の混ざる風。想起されるのは、穏やかな日常だ。何でもない、けれど大切な。


蜂須賀 寅子:どうするっすか

ニコ:これはこれでも。振り直そうか?

監督:どうせなら振り直して好きな方選ぼうぜ!

蜂須賀 寅子:やっておしまい!


StellarKnights :銀の砂時の窓シチュエーション表(15[1,5]) → 車窓を貫いて注ぐ光。威風堂々たる栄華の残滓。或いは、今も続くであろう、栄光に満ち溢れた光の記憶。

蜂須賀 寅子:ニコさんが好きな方を選んでください。

白露 水守:光属性×2である

ニコ:どっちも光合成しか見えないよ!!


 ニコは植物故な。


ニコ:最初ので。

蜂須賀 寅子:デスヨネー


 ここの「デスヨネー」は性格的に、過去の栄華に拘るような人物で無いのは、キャラシと自己紹介とを見て居れば分かるし。と言う事だろう。シチュエーションも決定したのでロールプレイ開始。

 ちなみに時間は各自三十分で設定してあるが、きちんと三十分で終わる事は寧ろ稀である。リプレイを見て興味を持った方の中で、監督をやってみよう、と思った方はそのあたり把握しておいた方がタイムスケジュール管理は上手くいく。


ニコ:「あぁ…いい…とてもいいよね、ここが安住の地か……」

蜂須賀 寅子:「ええー…ここでもそれっすか」


 四人掛けのボックス席、進行方向に背を向けて去りゆく景色を眺めつつ。柔らかな日差し、心地良い風。ニコの浮かべる表情は恍惚そのもの。

 対して寅子は、若干呆れつつ対面の座席で足をぶらぶら。表向きは相方ののほほんとした様子に腹を立てているように見えるかもしれないが、実際は不思議な列車での旅路にウッキウキなのが分かる。



蜂須賀 寅子:「いいっすねー植物は、お日様の光があればお腹いっぱいになれて」

ニコ:「お日様の光だけじゃちょっと不足だけどねぇ」

蜂須賀 寅子:「そーっすか?普段昼寝してるか、うたた寝してるとこくらいしか見ないから分かんないっす」

ニコ:「あはは、それ寝てる以外にないね?喋ってる時は起きてるよ、うん」

蜂須賀 寅子:「それは当たり前っすー!!!」叫んでからプッと吹き出す

蜂須賀 寅子:「でも、こんな気持ちいいお日様はあっち(アーセルトレイ)でも滅多にないっす」

ニコ:「????」

蜂須賀 寅子:「なんだか…私も眠く…なってきた、ようなーー」

蜂須賀 寅子:そのままこっくりこっくり舟を漕ぎ出しつつも

ニコ:笑う様を眺めて、目許を和らげた。「……一緒に昼寝するかい?」

蜂須賀 寅子:「あ、はぇ!?ねねね、寝てないっすよ!?」

蜂須賀 寅子:「それに添い寝とか良いっす!結構っす!!!」

蜂須賀 寅子:「ニコさん、うちの中等部で噂になってるんすよ?私も色々言われて恥ずかしいっす…」

ニコ:「えぇ?睡眠は大事だよ、君たち人間だってすくすく育つには睡眠がいるんだろう?」

蜂須賀 寅子:最近何かと中等部で噂になってるニコさん

蜂須賀 寅子:「それは当然っす!私も毎晩7時には寝るっす」

ニコ:きょとん、と、不思議そうな顔。「何が?」と首を傾げた。

蜂須賀 寅子:「だーかーらー!事あるごとにうちのグラウンドの隅で昼寝してるし、私にしょっちゅう構ってくるじゃないっすかぁー!!」

ニコ:「これだけ気持ち良い日差しと風と振動が揃ってるんだよ、これはもう昼寝しろって誘われてるようなものだと思うんだよねぇ」

蜂須賀 寅子:「なんなんすか!どうせ寝てるならこんなデカイおっさん(中学生目線)じゃなくてワンコが良かったっす!!」

蜂須賀 寅子:「・・・大学の方って、もしかしてグラウンドとかないんすか?」

ニコ:「あのグラウンドの隅は僕の最近の昼寝ベストポジションなんだ…日当たりが…」

蜂須賀 寅子:「(でも中学生たちの駆け回る振動がないとよく眠れないってのはやばいと思うっす)」


十叶 学人:分かり味……適度な騒音と木陰の寝やすさは格別や……

監督:分かる……子どもの声ってなんか安眠誘うよね……


ニコ:「え?大きい?僕大きい?嬉しいなぁ」

ニコ:「でも大きいおじいさんのほうが近いかな!」

蜂須賀 寅子:「ええ…そういえば聞いたこと無かったっすけど、ニコさん今いくつっすか?」

蜂須賀 寅子:「見たとこうちのお父さんよりは若いように見えるっすけど…」

ニコ:「僕?150くらいだったと思うよ」

ニコ:ナチュラルにサバを読む。上に。

蜂須賀 寅子:「ひゃ、150歳…」

蜂須賀 寅子:「え、マジっすか!?植物の人ってそんな長生きなんすか!?」

蜂須賀 寅子:「ニコさん以外の植物の人も、そんくらい長生きしてるんすか?」

ニコ:「うん。そうだねぇ、人と比べると長生きだ」

蜂須賀 寅子:「へえ、じゃあニコさんの世界に行ったら、私も赤ちゃんっすね…」

ニコ:「僕よりもっと長生きしている植物も多いよ、だからね」

蜂須賀 寅子:「?」きょとん

ニコ:「僕から見ると、愛し子はまだまだ小さくて、生まれたてで、命に溢れていて、」

ニコ:「僕が好きなお日様みたいに輝いて見える」

ニコ:「僕の愛し子、健やかにね」

ニコ:緩く微笑み告げたら、あくびを一つ。

蜂須賀 寅子:「ち、ちょっとそういうのそんな顔で言わないでほしいっす…」頬を赤くして目を逸らす

蜂須賀 寅子:「そんなんだからその、女子とかの間で噂になるんすよ…」小声

ニコ:「思っていることを言葉にしただけなんだけど、顔は変えられないからなぁ……」

蜂須賀 寅子:「ーーーね、ニコさん」少ししてから、徐に口を開きます。

蜂須賀 寅子:「むぅ」

ニコ:「うん?」

蜂須賀 寅子:「もう一個聞いていいっすか?」

ニコ:「一個でいいの?」

蜂須賀 寅子:「う」

蜂須賀 寅子:「ふ、増えるかもっす…」


監督:ずるい! その返しはずるい!(

十叶 学人:そういうとこだぞ……!

森谷 留:ここが正統枠だったか

 何故か他PLにも被弾するニコの発言。ステラナイツではよく見られる光景である。見学席でも砂糖は吐かれていた。

 でも実際ずるいと思うんだよな……!


蜂須賀 寅子:「と、とにかく!ニコさんめっちゃ長生きじゃないっすか」

ニコ:「うん」

蜂須賀 寅子:「そんなに長生きだったら、私みたいな人間とか、あっという間に大きくなって死んじゃう感じっすか?」

ニコ:「……そうだなぁ、愛し子が一緒に昼寝してくれるなら答えよう」

蜂須賀 寅子:「ぐぬ・・・ひ、卑怯な・・・」

蜂須賀 寅子:「でも確かにさっきから私が聞いてばっかりっす?!!」

蜂須賀 寅子:降参して、のろのろとニコさんの隣まで移動しましょう

ニコ:「迷っていると僕は寝ちゃうぞ!何せさっきからお日様を浴びっぱなしだ!」

蜂須賀 寅子:そして恐る恐る隣で椅子の背にもたれ、目をつぶります。が、距離はまだちょっと空いてる

蜂須賀 寅子:「こ、こここれで良いっすか!?なんか果物とか花みたいな匂いがするっす…!!」

ニコ:空いている距離に口の端だけを少し持ち上げ、声に出さずに笑う。

ニコ:「僕の花の匂いかなぁ?……さて、それじゃあさっきの答えだけど」

蜂須賀 寅子:「し、知らないっす…さっさと答えるっす」

ニコ:「君たち人間は僕らと比べるとあっという間に大きくなって、死んでしまう、と思う」

ニコ:「その分、とても眩いね。焼き付いてしまうほど」

蜂須賀 寅子:「・・・」噛みしめる。脳裏に浮かぶ思い出。

蜂須賀 寅子:「・・・ニコさんは、私が死んじゃったら悲しいっすか」

ニコ:目を閉じて息を吐く。眠い、とても。とても。

ニコ:だんだんと首がゆらゆら、揺れ出しつつ。

ニコ:「そりゃあそうだよ、……泣くんじゃないかなぁ、たぶんね……」

蜂須賀 寅子:しかし不思議と恐怖はない。まるで千年の古木を相手に語りかけているような。不思議な安らぎを感じて、こちらまで眠くなってきた。

蜂須賀 寅子:「___大丈夫っすよ。私は、ニコさんが泣いて、泣き止んでくれるまで」

蜂須賀 寅子:「もし死んじゃっても、ずっとそばに居るっすからね…」

蜂須賀 寅子:「あ、でもその、一応っすけど」

蜂須賀 寅子:「ペットとかと同じような扱いは嫌っすからね…?」恐る恐る薄眼を開けて、ニコさんの様子を伺うが…

ニコ:「……それは、……嬉しいな。僕は、……哀しい日がいつか来ると、わかっていても…愛し子の思い出を、忘れてしまいたいとは、思わないし……」

ニコ:「僕にとって……愛し子、は…………」


 声が途切れた。

 途切れ途切れだった危うい声はついに力尽きて、寝息に変わる。


蜂須賀 寅子:「…寝ちゃったっすね」返事が来ない事を確認し、

ニコ:そのうちにずるずると体勢が崩れ、もたれかかってくるかもしれない。

ニコ:当人は日差しを浴びて、幸せな昼寝を貪っている。

ニコ:(こちら以上です!)

蜂須賀 寅子:「こ、これは倒れて起きないようにするためっす…必要な事っすから…」

蜂須賀 寅子:と支え直し

蜂須賀 寅子:そのままこっちも彼の大きな腕にもたれて

蜂須賀 寅子:「ーーー何だかんだ、落ち着くっすねぇ。本人の前じゃ、口が裂けても___」

蜂須賀 寅子:こっちもまどろみへ落ちていきます。

蜂須賀 寅子:(以上です!)

監督:なんかブーケ70とか見えるんですが

監督:こわい!

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