第10部 コテージにて 2014年3月中旬

冬の終わる気配がしている。


英輔はコテージの庭園を眺めてる。


由々子は昼食にペペロンチーノのパスタを作ってくれた。


「うん、おいしい」そよ風が頬を撫でる。穏やかな天候だ。


「早く暖かくなるといいね」英輔はパスタを頬張る。


由々子は頷いて、背伸びをした後台所を片付け始める。


英輔はスマホのLINEで繋がってる女性の数を出してみた。21人……多いのか少ないのか分からない。


CD アール・クルーの1stが流れてる。由々子はハミングしてる。


「この庭園なんとか有効的に使えないもんかね?」


由々子は顔を上げ「あなたのガールフレンド全員読んだら?」


「え?21人全員呼ぶの?」


「冗談、冗談。でも21人もいるんだ」


「いつの間にかそのくらいに増えてた」


由々子は再びハミングしながら皿洗いを始める。


ガールフレンド・イズ・ベター……誰の曲だっけ?


2021(R3)3/13(土)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

つれづれの庭園 @kwf

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ