思い出の名前
どらこ
第1話 叶いかけた夢
今朝、いつものように起きて、朝ごはんを食べ、着替えていた時だった。ポストの中に封筒が入る音がした。
私は慌てて取りにいき、すぐに封を開けた時だった。
「えっ、、、信じられない、、、」
暖かい春の日差しが射し込む部屋の窓の前で私は叫んだ。
夢は見続けたら叶うものだと、今、証明された気がした。念願の夢が、叶ったのだ。
その紙には「合格」の文字。
私は、今日から保育士だ。
どういった経緯で保育士を志したのかは正直覚えてないが、小学校高学年の時の作文には保育士になりたいと書いていた。
今までの私の人生で夢が叶ったことは無かった。
今私は、嬉しさと期待で胸がいっぱいだ。
「えっと、、保育士って何が必要なの!?」
お母さんと電話をしながら、慌ただしく私はエプロンだの絵本だのをネットのAmasonで見ていた。
合計10個くらいカートに入れたところで次は保育園選びを始めた。
給料が高い、行事が多い、自然豊か、、、
保育園って案外色んなところがあるんだな、、
「よし!ここの保育園にしよ!」
保育園選びが終わった頃には時計が午後6時を回っていた。
「はぁぁぁ、楽しみだな、、!」
新しい生活に向け、私は心が躍っている。
___しかし、これが地獄の始まりだとはこの頃の私は知る由もなかった。
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