第92話 マグロ対アジフライ兼キスの天ぷら 脱線

 私は料理を盛大に失敗して冷凍食品を皆に振る舞ってしまうと言う女子力が皆無な事をしてしまった。皆、仕方ないと言う表情で何事も無いように食べてはくれたんだけどこちらとしては顔から火が出そうだった。どう考えてもコハクに嫁力が劣っている。自覚はあった。だからこそ埋めようと日々努力をしているのだが中々思ったような、異世界小説のように上手くは行かない。とんとん拍子に物事は進んでは行かないのだ。



 くっそ、あそこでアニメさえ見なければ……後悔しても仕方ない。前が向きにくい状況でも前は向くしかない。コハクとの差が出来てしまう。あのあざと後輩最近、妙にボディタッチが多いのよ。名前呼ぶときに肩をトントン叩いたり、手を軽くメガホンのようにして囁くように耳元で要件を話したり、十六夜の目の前で髪を耳にかけて艶やかな自分をアピールしたり、十六夜と話すときだけ声を2トーン位高くして、さらには家の私服がボディラインが強調しているのを着る確率が高い!! どんだけアピールをすれば気が済むのよ!? 天使みたいな顔して頭の中は小悪魔な事を恐らく考えている、行動全部に意味があり、無意味な事をしない、着実に一手を打っていく。


 

お互いに二股を断った仲であり、恋愛勝負は無意識のうちに休戦だと思っていた。。そう、ここがポイントなのである。あまり最近はギスギスはしていなかったし、寧ろ看病をしたりしたから仲良しな固定概念が頭の中でずっと植え付けられており、互いに表立って対決するような感じではなかったから油断していた。



ここで何かしらのアクションを起こさないといけない。十六夜が私を嫌いになったり好きでなくなったりすることは無いと思うが、アピールをし続けた者とそうでない者の差は何処かで出てくるかもしれない。



ならばアピールするしかない。十六夜は鈍感ではないのでこちらの意図が伝わりやすいと言うのが素晴らしい点だがそれはコハクにも適用される。生半可なアピールは五十歩百歩。


かと言って私はあまりに積極的な言動はツンデレ体質上、超ハズカシイそして発言がかなり奇抜になるため、出来れば控えたい。



と言う事は、え? 詰んでない? まさかのサブヒロイン? メイン降板? そ、そんなのはダメ、絶対ダメ。



死ぬほど恥ずかしいけど……何かやらないと……




◆◆




 俺は最後にお風呂に入って寝室に向かっていた。お風呂に入るのは絶対に最後と俺は決めている、男が入った後の湯船に彼女達を入れるわけには行かないからだ。他に私的な理由などあろうはずがない。さて、ここからは孤高の時間。二階の自室で一人で就寝するので彼女達とは別の部屋で一人夜を過ごすのだ。偶に下の和室から楽しそうな声が聞こえるので余計に孤高の感じが高まる。


 一人月に照らされ、就寝……と思っていたらベッドに掛布団が一枚乗っており、その中に誰かが入っている。


――大事の予感、良い意味で



 俺はその掛布団を取ると、中には絶世の美女。ツンデレオブツンデレの彼女が。



「あ、えっと、ね? これは、その、ち、地球温暖化対策って言うか、あんまり人がいっぱいいると温暖化が地球になるって言うか! あれがあれだから、こ、ここに来たわけで、決して私的な理由じゃなくて!!」



おいおい、可愛すぎだろ。髪を結んでいないからいつもと違う可愛さがある。詰まるところ可愛いのだが、ギャップ萌えと言う加点もしなくてはいけないので、満点を超えて可愛いと言う事であり、俺も情緒不安定になりそうではあるがここは大人な対応で行くとするか。



「あ、そ、そうですか」

「そ、そうよ、だから一緒に……か、勘違いしないでよね! こ、これは地球の為なんだから!」

「そうですか。地球の為なら仕方ないですね……」

「そうよ、仕方ないのよ……」



というわけで同じベッドに彼女が寝るのだが……お互いに背を向けて特に会話はない。ど、どうすればいいんだ? なんて言えばいいんだ? 彼女も話が出来ずにいることで空気感が微妙になってしまった事を気にした様で俺に話しかけてきた


「な、なんか話しなさいよ」

「あ、えっと朝ごはん何食べました?」

「……一緒に食べたじゃない」

「あ、そうだった……」



くっそ、ここでチキンになってしまう自分が情けない。


「……ねぇ」

「は、はい」

「背中越しじゃ、十六夜が話しづらいでしょ? 私は別に話したいとかはないけど、き、気を遣ってあげる……だから、向かいあいなさい……」

「そ、そうですね」


彼女の細い声が背中越しから聞こえてくる。見えなくても恥ずかしがっているのは分かっているが彼女にここまでのセリフを言わせてしまうのは、情けない。と思いながら反転する。


眼が合った……


月の明かりに照らされた彼女はまさに、世界という概念。彼女の為に世界があるようなくらいに彼女の存在感が大きかった。


炎の瞳に長いまつげ、魅力的過ぎて呼吸を忘れてしまいそうになる。


「……」

「もっと、何か話してよ……」

「ひゃい、えっと今期のアニメはお勧めは?」

「そうね……今期はあれね、あれよ、ほら」



彼女は度忘れしてしまったのか、余計に気まずい展開なってしまった。なにか気の利いたことを言わないと……ここは押せ押せな感じで俺が話を盛り上げないと……よし、心を入れ替えて


「火蓮先輩、可愛いですね!」

「なっ! さっきのまでの話と全く関係ないじゃない! か、会話のキャッチボールしなさいよ! それじゃドッジボールじゃない!」

「俺と付き合ってください!」

「どうして急にそういう話になるの!? もう、無理してテンション上げなくていいから!」

「そ、そうですか?」

「そうよ、今は……こうして、いるだけで……私は……」



その言葉の続きを俺は予想できてしまった。外れだったらとてつもなくキモイ奴だが


「だから、気まずくても、それでいい……無理しないで、このままでいいから」

「そうします」


そこからたどたどしいが会話を続けた。完璧な返しとか、気の利いた言葉とかお互いに言えないがそれでも楽しいと言う事には変わりなかった。昔、一度でいいから彼女達と話をしたいと思っていた。こうやって話せるだけで俺は幸せ者なんだな。


そして、大分時間が経って


「そろそろ寝ない? 明日も学校だし」

「そうですね……」


確かに余りの夜更かしは彼女の肌に関わる。人間の最も成長すると言うゴールデンタイムも過ぎていることだし、名残惜しいがここで寝るとしよう。かと言って興奮して寝れないんだろうけど……


「おやすみ」

「おやすみなさい」



目を閉じたが全く眠れない。火蓮が隣に居るって相当ヤバくないか? 絶対眠れない、色んな意味で。眼を閉じてしばらくたった。すると彼女の声が聞こえてきた。てっきり寝たと思っていたのだが


「ねぇ、起きてる? って寝てるわよね……あの、急に押しかけてごめん」


し、しまった。つい、返事をするタイミングを逃してしまった。だけど、彼女は俺が寝てると思って話してるわけだし寝たふりをしよう……


「なんかさ、コハクに負けていられないって思ったらこんなことしちゃった、私ってあんまり恋愛事とか上手く出来なくて、でも、これくらいはしないとと思って、だけど訳分らない行動しちゃって……本当にダメよね……ごめん。寝てる十六夜にも簡潔にまとめて話すことすらできない……」


……彼女は悪くない。


「本当にごめ……」

「火蓮先輩は悪くないです!!!」

「きゃああああ!! お、起きてたの!!??」



謝る彼女の話を無理やりに止めさせて、カッと目を開いて俺は心境を発した。彼女は寝ていると思って気持ちを言っているわけだからあまり聞いてはいけない事だと思った。だけど、彼女の気持ちを見て見ぬふりは出来なかった。


「ど、どこから聞いて……」

「すいません、全部聞いてました! ねぇ、って話しかけるところから全部!」

「にゃ、にゃんですって!」

「すいません。貴方に謝らせてしまって……」

「あ、別に……」



彼女が謝る必要はない。


「俺、滅茶苦茶幸せでした。好きな人が隣に居てくれる、それだけで俺は幸せです。本当に俺には得しかない、だから謝る必要とか無くって、あのじれったいモドカシイ時間も火蓮先輩の萌えが感じられる何物にも代えられない俺にとって宝物になりました!」

「――――あ、あ、そそ、そんなこと言われたらっ、恥ず、か」

「もう、マジで火蓮先輩が萌えです! 貴方がツンツンしたり、遠回りしたり、優しかったり、オタクだったり全部好きです!」

「あ、あぅ、あぅ……」



ヤバい、流石に引かれたか……セリフがださいんだよな……俺は。彼女は顔を赤くしながらゆっくり俺に抱き着いた



「っ!!」

「今日だけ……特別だから。十六夜が大好きな私が今日だけ特別に、抱き枕になってあげる……感謝して……」

「はい、ありがとうございます。本当に俺は幸せです!」

「っ!! あ、っそ。それは良かったわね。自分の幸運に感謝しなさい……」

「ありがとう。俺の幸運!」


彼女に言われた通りに感謝を告げると彼女はクスっと笑みをこぼした。


「もう、バカ、でも、私の幸運もありがと……」



彼女は小声で聞こえない様に言ったつもりなんだろうが、ガッツリ聞こえてた。なんて尊いんだ。




◆◆




 問、私はこの人が好きなのだろうか? 回答、はい。好きです。



 十六夜と一緒に居ると、声を聴くと幸福感で体中が包まれる。愛を向けられて、伝えてもらうとその幸福感が異常に強くなり、それがどうしようもなく心地よくてもっと、その愛を向けて欲しい、注いでほしいと心が叫びだす。


 こんなに自分が特定の異性を好きになるなんて思ってもみなかった。興味なんてなかった。見る気もわかない。どうでもいい。そんな感情が全て消し飛んで私は、恋をしてしまった。


 もっと、十六夜からの愛が欲しい。注いでほしい。隣に居る十六夜にくっつきながら私はそう思った。



「ねえ」

「なんですか?」

「眠れないでしょ?」

「はい、先輩もですか?」

「うん」

「動画サイトのよく眠れる音楽流しましょうか?」

「いや、いい」



もう、いい。全部がどうでもいい。ツンデレとか二股とか、そう言った事は全部どうでも良い。ただ、私を愛してくれれば。この時の私はいつも以上に頭の中が冷静じゃなかった。自覚はしている。


急に恥ずかしさとかそういったものがそぎ落とされて、ただ、愛が欲しくなった。注いでもらいたくなった。



「十六夜……したい事あるでしょ?」

「え?」

「言ってたじゃない。エッチがしたいって」

「そう言えば言いましたね……」

「いいよ、しても……」

「ええ!? きゅ、急にどうしたんです!?」


十六夜が慌てふためいて急に子供みたいになった。普通なら、普段ならこんなこと死んでも言えない。ただ、今は私の中のボルテージがフルスロットル状態。覚醒火蓮状態の為、言いたいことが全部言える気がする。お酒に酔うってこんな感じになるのかしら? 飲んだことないから分からないけど。現状を表現するなら一番これが近い。


十六夜に酔ってしまっていると言うことなんだろう。


「何でですか!? 二股だから……ダメって……」

「もう、どうでもいい。愛が欲しいの、十六夜の愛が。私に注いで」

「あ、いや、でも……」

「なによ、急に怖じ気づいて」

「ど、どうしたらいいのか、ちょっと分からなくなってきました……」



急にチキンになる。グイグイ来たりチキンになったりそこが可愛いけど。私は姿勢を変えて一旦ベッドの上に座って彼を見下ろす。暗いけど赤くなっている十六夜の顔が見えた。


「どうしたらいいかじゃなくて、どうしたいかじゃダメ?」

「……そうなったら……したいって言うか……」

「じゃあ、そうしましょう」

「きゅ、急に熱烈すぎません!?」

「覚醒モード入ったのよ」


十六夜も一旦、起き上がって二人してベッドの上で座りながら向かい合う。


「あの、本気なんですか?」

「私はね」

「なんで、急にオッケーに……」

「もっと、愛してほしいから。それだけよ」

「そ、そうですか……ど、どうしよう……」



やっぱりチキン。私にここまで言わせて手を出してこないとかあり得ない。まぁ、多分安易に手を出していいかという、優しい悩みなんだろうけど。このままじゃ、じり貧ね。


「しょうがないわね」



私は彼の首に腕を回して、自身と彼の身体を密着させる。彼の体が緊張で硬直しているのが良く分かる。私は彼の耳で囁く。


「力抜いて」

「は、はい」

「先輩がリードしてあげる」

「あ、え? えぇ?!」



体をビクッと動かして十六夜は変な声を出した。彼の飛び切り大きくなった心臓の音を感じる。しばらく、抱き合っているとドンドン心臓の鼓動が互いに大きくなっていった。


そして、私は少し顔を離し彼と目線を合わせる。彼の眼はまだ、どこか戸惑っている感じだ。だから、薄く笑って唇を近づけた。多分、これで決着がつく。私は直観的にそう感じた。このままキスしたら彼は私に手を出す。私は狼に襲われることになるだろう。


唇がドンドン近づいく。十六夜も抵抗はしなく、私も止める気はない。こういう時って妙にスローに見えるから不思議だ。


そして、あと一センチ……ゼ、




――バン!




ゼロになるところで部屋のドアが勢いよく開いた。私と十六夜はとんでもない近い距離でそこからは近づかずドアの方を向いた。



「やっぱり、そういう事でしたか……」



冬、夏なのに冬。それほど部屋の温度が冷えた。そこには後輩の銀堂コハクが居た。なぜこんな深夜に……




「何故って顔してますね。虫の知らせです」

「……どういうこと?」

「嫌な予感がしたので目が覚めましたと言う事です。隣には貴方がいない。これはもしかしてと思いつつ十六夜君の部屋に来たら……案の定と言った感じです」

「へぇ」

「へぇ、じゃないですよ!!!! 何か可笑しいなとは思ってたんです!! いつもなら夜遅くまでバカ騒ぎして、聞いてもいないのに勝手にアニメレビューを始める貴方が今日は早めに寝ようとか言うはずありませんものね!!」

「コハク、やっぱり邪魔な後輩ね」

「お褒めに預かり光栄です」



コハクはどしどしと怒りの足を私に向けると私と十六夜の間に割って入り、強制的に場の雰囲気を壊した。その後、十六夜に顔を近づけて心配そうに問いかけを始めた


「十六夜君。まさか、火蓮先輩とエッチな事はしてないですよね?」

「……はい、してないです……」

「嘘は言ってないようですね……よかった」


十六夜はちょっと放心状態であった。コハクは嬉しそうに十六夜に抱き着いた。


「ねぇ、抱き着くのやめなさいよ」

「は? 何言ってるんですか? ビッチ先輩」

「誰がビッチよ」

「あなた以外に誰が居るんですか? もう今日は私は十六夜君と一緒に寝ます。ビッチがいるみたいですから、守ってあげないと」

「私も寝るから」

「はぁ? こんだけ好き勝手やってよくそんな事言えますね」

「ふんっ、それより十六夜大丈夫?」


十六夜が未だに放心状態で心ここにあらず。ぼうっとしているのだ。コハクに抱かれているのにあんまり反応が無い。


「っは!! なんとか精神が回復しました! 二人共喧嘩はダメですよ!!」



良かった。戻ったようだ。そして、一番最初に言う言葉が喧嘩はダメって……


「三人で一緒に寝ましょう! 二人が俺を挟む感じで!」

「「……」」


というわけで私が右隣り、左隣にコハクが寝ることになった。暗くても彼女の動きは確認できる。彼女は豊潤な体を彼に密着させる。それに十六夜があたふたすると言ういつもパターンだ。私も負けじと密着させて十六夜はサンドイッチ状態だ。



「あぐっ……あ、えっと……俺って幸せ……」

「それならよかったです。えへへ、私も幸せです」


彼女はちょっと恥ずかしそうだがグイグイ彼に寄って行く。従来の私なら歯軋りで激おこぷんぷん丸状態だが今は大分大胆に行ける。


「私も幸せよ」

「あ、ありがとうございます」

「十六夜君、そこのビッチから離れてください」

「あんたのほうがビッチでしょ」


夜なのであまり大きな声をあげずに小さな声でのいざこざである。しかし、その内にお互いに得に何も言わず黙って十六夜にくっついて固まった。


私達は幸福感に満たされているから、別にこのままでいいが十六夜はそう言った以外の感情もあるのだろう。ずっとあたふたである



「十六夜君、大丈夫ですか? なかなか寝付けないようですが……」

「すいません。お気になさらず、お先に寝てください……俺はほとぼりが冷めたら寝ます……」

「十六夜君が眠れないなら私も寝ません! 一緒にくっつきながらおしゃべりしましょう!」



偶にコハクは妙な天然を発揮させる。私達がくっついているから眠れないんだろうに……離れた方が良いかしら? でも、離れたくないし……


「くっ、幸せが逆に狂気になるなんて……」

「?? 良く分かりませんが……幸せなら良かったです」



二股したいと言ったのだから、安易には手は出せない。不完全な関係で曖昧な関係で手を出すことが彼は嫌なのだろう。彼はずっと真っすぐだから、完璧に二股になった状態で愛し合いたいんだろう。それを私は感じ取った。だから、こんな絶好の状態でも特に変な事はしない。


この想いと姿にトキメキを何度させられた事か。その度に好きになって愛が深まって……


「ちょ、ちょっと喉乾いたから水飲んできます!」


十六夜は部屋から飛び出して下の階に降りて行った。台所でのどを潤すつもりなんだろう。


彼女と二人きりになる。



「貴方、意外となりふり構わずなんですね……ちょっと油断してました」

「今日だけ、酔ってるだけだから明日になったらいつもの奥手な感じに戻るわよ」

「どこが奥手なのか詳しく説明を求めたい所ですが……」



彼女と話して暫くすると、十六夜が戻ってきた。菩薩のような顔で


「十六夜君、お帰りなさい。さぁ、一緒のベッドで寝ましょう!」

「ハハハ、そうですね」



彼は急に爽やかなハーレム主人公のような風貌に早変わりした。先ほどのように私達に挟まれても一切照れることなく……いや、滅茶苦茶緊張してるわね。体、ガチガチだし、たまに声が上ずったりするし。でも、さっきより落ち着いていた。


「十六夜君、何か、落ち着いてますね? 何かありましたか?」

「まさか、俺はいつだってこんな感じですよ」

「……そうですか…………変なモードみたいなのに入っているような気もしますが気のせいですね!」

「はい! 三人でくっついて健全に一夜を明かしましょう!」

「むぅ、そこは二人でって言わないとだめですよ」



なにやら十六夜は爽やか系の遺伝子でも手に入れたのだろうか?


「火蓮先輩ももっとくっつきましょう! そして、もう寝ましょう! 先輩の綺麗な肌が荒れます!」

「そうね…‥お休み……」

「はい、おやすみなさい」




その後、彼も私も眠りの中へ落ちて行った。








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