何度でも読み返したくなるような素敵な作品でした。
それぞれのタイトルも綺麗で、作品を読み進めていくうちに更に夏が持つ不思議な魅力に気づけた気がします。

最高でした。
海の上を走る電車も、アクセントとして用いられる青色も、夏の風景はだれの目にもノスタルジーに映るものだ。
ちょっとしたミステリー要素もありつつ、ただひとかけら夏の風景だけでも十分に価値のある作品。
2人の会話はどこか切なく、でも強烈に惹かれ合うもどかしさがあって、もう何から何まであっぱれ！と言わざるを得ません。
読み終わった後、思わず裸足で街を駆け抜けたくなるようなすてきな作品でした。