応援コメント

六 真実、最果て、青の群れ」への応援コメント

  •  とてもとても素敵なお話でした。感想を書くのは決して得意ではないので、ご気分を害す表現があったらごめんなさい。

     前回返信をくださったとき趣味全開、と仰っていましたが、空き缶さんの趣味はすごくわたしの好みともマッチしているんだと思います。ひと夏といわずたった一日の逢引をする少年少女が眩く見えました。最後の五年間離れていたから枕を濡らすことはないという現実味のある表現が好きだし、それ以上に全体の雰囲気がとても好きです。汗がだらだら落ちるほど暑いのに爽やかで、これぞ理想の夏、といった感じでした。
     和哉くんと悠乃さんの口調がとても好きです。穏やかで理知的な言葉での応酬なのに、ぴりりと甘酸っぱさが走る感じがとても素敵でした。もともと空き缶さんが綴る台詞がすごく好きなのですが、今回のふたりはなんだかすごく心に落ち着くというか、好きでした。
     サイハテという現実とは少し違う不思議な空間での小説ですが、リアリティも多くありすんなりと読むことができました。それと、サイハテだけで作られた構成だったのに、ふたりの関係性も説明くさくなく違和感なく落とし込まれていて読みやすかったです。

    「だいぶ謙虚に、悪く言えば卑屈になりました。昔はあんなに自信満々だったのに」
    「大人になったと言って欲しいな。身の程を知って、現実を見つめることができるようになったんだ」
     ふたりのこの台詞がすごく心を打ちました。こう言い合えるような友人が欲しいなと思わせ、青春の理想形だなと感じます。夏らしさ、高校生らしさといいますか、空き缶さんの好きな少年少女のすべて、のような気がしました(すごく的外れかもしれません。私にとってのすべてを空き缶さんが表現していたと言ったほうが適切かもしれない)。
     それから、最後の文章の企画タイトルの挟み方がすごく上手で格好いいなと思いました。

     私にとっては、空き缶さんの「The last summer of xxxx」に続き、またひとつ心に残るお話でした。
     長文失礼いたしました。現在執筆中と仰っていた長編も、陰ながら応援しています。それでは。

    作者からの返信

    得意ではないのに、これだけ丁寧に感想を書いてくださってとてもありがたいです。強制するようなことを言ってしまってごめんなさい。

    自分ではあまり一般受けしないかもなと思いながら書いていた作品だったので、予想外に気に入っていただけて嬉しいですし、恐らく深瀬さんと趣味が近いというのもそうなのだと思います。

    気に入ったセリフを挙げていただけるというのはとてもいいものですね。自分では全然注目していなくて、するっと出てきた会話だったので、描いたイメージが素直に反映されて出てきたものなんだと感じます。そういう意味では、おっしゃる通り僕の好きな少年少女のあり方が表れた部分なのかもですね。

    "The last summer of xxxx"にも触れていただいてありがとうございます。あの作品とは少し似ていて違うところもある、そんな空気感を目指しました。

    いつも応援していただいて本当に嬉しいです。
    これからもよろしくお願いいたします。

    編集済