凄春ダルマ落としゲーム
ゴトンゴトンゴトン
人はダルマを落とし続ける
他人という名のダルマを落とし続ける
それは 元々あそびだった
小さな子供の純粋なココロ
やがてソイツはカタチを変え
顕れた
自分以外の他人を落とし
自分のダルマを高く誇示した
始まったのは醜い落とし合い
ちっぽけな虚無の塔
幾ら高く魅せようたって
元がちっちゃけりゃ 誰も見ないし
だから高く積み上げていけばいいのに
片手に大槌握り締め
振り抜き誰かの達磨を崩す
他人の涙と血で濡れながら
自分こそが一番だと
虚しく咆哮と共に
ゴトンゴトンと音が響くよ
自分を高く見せるには
周りが低ければいいと
目も当てられない惨めな虫けら
春が来ても未だ知らず
ハンマーをただ振り下ろすのみ
だだっ広い遊戯場
赤黒いアスファルトに笑い声こだま
周りを見れば残骸の山
ちっぽけがちっぽけを嘲笑い
蹴落とすだけで 何も知らず何も見ず
遂には頭上 空高く
振り下ろされたハンマーに潰された
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