夕陽が赤い

赤い夕陽、夕陽が赤い。

今日も日曜日が終わる。


時間は許してくれない。

時間は優しくはない。

赤い赤い顔をして、鬱血した空を見せる。

暗い暗い気持ちを残したまま、朝を見せる。

日は僕の成長を許してくれない。

いっそ無理なら、夢を見ないでこのままずっと休ませてくれないか。

背伸びして溢れた水を打ち水のごとく、放物線をなぞって打ち付けてはくれまいか。


夏、日の登る刻は長くなれど、

その空の赤さは青々とした緑をも染め上げ、

赤い梅雨上がりの雫を滴らせ、

暗く暗く、僕を許してくれない。


今日も日は月を見せつけ、静かに去る。

明日も月曜日が始まる。

赤い赤い夕陽よ、僕の月だけ奪って最期にしてくれまいか。

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