BloodBone

フロムソフトウェア開発ブラッドボーン。


PS4などで遊べるソフトですね。

個人的にフロムゲーは好きだけど不得手という私。

でもこれはクトゥルフ神話をモチーフにしているという事で2020年6月10日現在プレイ中です。

進捗は最初のボスと言われる「ガスコイン神父」を撃破したところ。


まず考察ですが、今後へその緒というアイテムが出てくるそうです。

このアイテムは三人の女性から入手できるという事ですが、私はこの三人が「嘆きの聖母」ではないかと睨んでいます。


嘆きの聖母とは、クトゥルフ神話におけるトリックスター。

TRPGでは黒幕として大活躍。

だいたいこいつのせいにしておけば丸く収まる。

ニャルラトホテプ様の関係者です。


はい、有名どころですね。

這いよれニャル子さんなんかでおなじみのあれです。


嘆きの聖母とはこのニャルラトホテプ様の化身だったり眷属だったりとして描かれる事が多いです。

えー出典を探ると原作者であるH・P・ラヴクラフト先生の「闇に囁くもの」で発表されたニャルラトホテプ様の別名(この神様別名多すぎぃ)として「百万の恵まれたるものどもの父」とかそういう訳が当てられてます。

ミ=ゴという宇宙人がいるんですけどね、こいつら菌糸類なんですよ。

つまりキノコ。

宇宙キノコは空を飛んではさみで人をぶった切って、脳みそを缶に詰め込んで、地球の資源を奪っていきます。

難局に大陸があったけどこいつらが資源として大陸堀つくした結果今のサイズになったとされています。

そんなキノコ共の通信の中に出てきた語句で、ミ=ゴがニャル様信者である可能性があります。


ブラッドボーンでは宇宙人の血を移植したら獣の病が流行ったなんて話が始まりだそうなので、ちょーっと怪しいですよね。

ミ=ゴは人体改造とか普通にするので。


ちなみにクトゥルフ神話の邪神や神話生物はだいたい宇宙人か、地球で昔繁栄していた種族か、地球でひっそり生きている種族などに分けられます。

まぁ例外も多いんですけどね。


話を戻しまして、嘆きの聖母は三人の女性です。

上記の百万の恵まれたものどもの一体が彼女たちと言われていたりしますが、ニャルと人間などの間に生まれた子供だったり、ニャルに仕えていたり、ニャルのお気に入りだったり、ニャルが当人の生誕に何らかの形でかかわっていたり、化身だったりという扱いです。

つまり正体不明だけどニャルとなんか関りある奴ら。


詳しく個々を説明すると以下の通り。

涙の聖母:マーテル・ラクリマルム

年老いた老婆の姿で耳が聞こえない。

蟲や蛇に崇拝されている、あるいは奉仕されている。


嘆息の聖女:マーテル・ススピリオルム

成熟した女性、つまりは妙齢の女性ってことですかね。

もしくは中年女性。

放すことができない彼女は空を飛ぶ生物に崇拝、あるいは奉仕されているそうです。


闇の聖母:マーテル・テネブラルム

美しくて若い少女の姿をしています。

美幼女です、ロリっ子万歳。

蝙蝠とか蜘蛛みたいな暗闇に生きる生物に崇拝、あるいは奉仕されているそうです。


まー見ればわかるとおり、人外に好かれた年の離れたしまいですこと。

この三人がへその緒を持っているんじゃないかなと睨んでいる私ですが、他にもニャルが関わっているんじゃないかという理由があるんですよね。


ブラッドボーンは何かと月と夢に関わる語句が多いように見受けられますが、ニャルも月と夢にかかわりが深い邪神ですから。


まず月ですが、ニャルの奉仕種族に「ムーンビースト」という生物がいます。

頭から触手をはやしたカエルで、拷問大好きというやべー奴ら。

月と獣、はいブラッドボーンではよく出てくる言葉ですよね。

あいさつ代わりに「おっす、拷問しようぜ!お前被験者な」と言ってくる奴ら。


続けて、「銀の鍵」「未知なるカダスを夢に見て」という作品ではドリームランドという夢の世界が舞台になります。

このドリームランドは「人々の夢の奥底にある共通世界」という存在で、人類はどこかでつながっているという説を基にした話ですね。

本来であればドリームランドの記憶を現世に持ち越すことはできないのですが、極まれに現世でもドリームランドの記憶を残している人がいます。

ちなみに作中では二人、そういった人物が出てきますが片方は夢の世界の楽しさにおぼれて睡眠薬中毒の挙句に自殺してドリームランドの住民になりました。

もう一人は紆余曲折を経てニャルと遭遇してドリームランドと現世を行き来する力を捨てました。


この通り、ドリームランドでもやっぱりニャル出てくるんですよね。

しかも黒いガレー船には奴の奉仕種族であるムーンビーストがいたりします。

真っ黒ですね。


そんなニャルですが、アザトース様という神様の子供でもあります。

盲目白痴の王と呼ばれ、この世界は彼の見る夢であり目を覚ませば世界が滅びるとまで言われる。

クトゥルフ神話において最強じゃないかと言われるような神様。

クトゥルフ神話の邪神の祖先でもあり、という過去の世の理全ての祖先という創造神的存在です。

上記の通り目を覚ましただけで世界が滅びるので周囲で音楽かけて眠らせてます。

知性の無い存在で、周囲を囲うのは同じくアザトースの吐き出し続ける冒涜的な言葉を聞いて知性をはく奪された者達がうんぬんかんぬん。

それをニャルが軽蔑しながら嘲笑しつつも、アザトース様の気まぐれは即座に実行しているいう。


まぁね、ニャルさま善か悪かで言ったら間違いなく大悪党なので。


あとはそうですね。

ニャルに関して化身のいくつかが怪しいなぁと思っています。

主人公のレベルを上げてくれる「人形ちゃん」がいるんですが、ニャル様の化身にいるんですよね。

チクタクマンという時計仕掛けの姿が。

TRPGなんかでは自ら選んだ特定の人物に「夢など」で働きかけると書かれています。

はい、人形ちゃんと話できるのは夢の中です。


この人形ちゃんそっくりの敵が出てくるんですけどね。

います。

膨れ女という化身。

全長2m、体重300㎏の怪物。

腕が触手で先端に無数の牙が生えて管状の口が五つ。

それで人の脳髄を食べるのですが、この敵はプレイヤーの持つ啓蒙というステータスを奪います。


このステータスが高いと本来見えないものが見えたり、敵が強化されたりします。

もしかして:クトゥルフ神話技能


だから私はこの作品をこのように考察します。

ニャルラトホテプの遊び、と。


主人公を含めた獣と獣狩りは「百万の恵まれたものども」である。

夢の世界とされている世界は、もしかしたら現実かもしれない。

ヤーナムという街こそがドリームランド、つまり夢の中なのではないだろうか。

そしてすべてはニャルラトホテプの手の上ではないか……と。


DLCに関してはまたちょっと違ってくるんですけどね。

3つのDLC。

悪夢、研究棟、漁村。

順番にドリームランドあるいは邪神の見せる夢、ミスカトニック大学、インスマスでしょうね。

ドリームランドは上記の通り、邪神の見せる夢とはまぁだいたいクトゥルフ様とかそういった邪神達が夢見せるんですよ。

適性のある人間に。


ミスカトニック大学というのはアメリカ合衆国マサチューセッツ州アーカムシティにあるとされる架空の大学です。

この大学ではクトゥルフ関係の魔導書(読んだらだいたい発狂する)を何冊も保管していたり、邪神を追い払った経験のある教授がいたり、こっそりクトゥルフ関連の研究してたりとヤバいところです。

そして神話生物噛み殺す犬が飼われています。

やばい。


漁村、インスマス、あるいはインスマウスというのはラヴクラフト先生のクトゥルフ神話一作目の舞台です。

上記アーカムシティ(たぶんヤーナムの元ネタ)に住んでいた大学生がちょっと小旅行にとおもい魚面の運転手がいるバスに乗り込んで連れていかれた街。

そこにいるのは大半が魚面の、なんとも不気味な住民。

調べていくと彼らは人間ではなくディープワン(深き者)と呼ばれる種族だった。

ということがわかり、追われ殺されそうになりながらも逃げた主人公は自分の出自をたどるとインスマスの血族で、鏡を見るとそこには漁村で見慣れた魚面が……というホラーです。


他に考えられることは納骨堂の神モルディギアンでしょうか。

クトゥルフ神話においても割とマイナーな神様ですが、普通に強いです。

彼のの領分は死、屍喰鬼ことグールが恐れる神で、ドリームランドではグールが仲間の死体を差し出して生きながらえているという設定。


納骨堂、つまりは墓。

夢の世界から戻るときや、聖杯を捧げてダンジョンを作るときに使う物と言えば……そう、墓なんです。

だからこそ私は「ヤーナムこそ夢の世界ではないか」と考えたのです。

ドリームランドに行く方法の一つに墓の下にあるグールの住処を通るというものがありますから。


獣の病とは「百万の恵まれたものども」ではなく屍喰鬼となってしまった者達ではないか。

というのが仮説ですね。

ある話では平家と源氏の落ち武者が屍喰鬼となり仲良く酒盛りをしていたなんてものもあるので、同じ獣の病に陥ったものは同族を攻撃しないというのも共通点です。

白く輝く闇がうんぬんという記述もある邪神です。


彼の持つ魔導書を読むと必ず屍喰鬼になる、屍食鬼の絵を描いたピックマンという画家は屍喰鬼になったなどなど逸話はたくさんあります。

そんな彼にとっての禁忌は蘇生、ゾンビとか作ったらぶち切れます。

ブラッドボーンは死んだ人物が生き返って戦う事もありますからね。


あるいは、これらの邪神とそれ以外もまぜこぜにしてしまった……なんて可能性もあるのかな。

フロムですからね。



とりあえず考察はこのくらいですね。


本作のおすすめ度は……まだ未定ですがフロムゲー大好きフロム脳なら間違いなくハマるでしょう。

クトゥルフ好きな人はどうかな……DLCでインスマス行きたいって人にはおすすめなのかな。

まだ序盤なんでわからんとです。

漁村かぁ……大学も気になるなぁ。

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