第2話初ミニゲーム

つかさはボールを桃子に下げて桃子は光までボールを下げた。

光『美春!走れ!』

美春『は、はい!』

光はチップキックでハーフウェイラインを超える球を蹴った。美春はディフェンスラインからどんどん加速していく。美春の5〜6m先でバウンドしたホールは美春の足元へ吸い込まれ、落ち着いてトラップした美春はゴールに向かって走る。

美春(なんていい球!とりあえず、後ろからディフェンスが1人来てるみたいだけど、スピードでは私の方が上…。中にはCB2人…。つかさと桃子先輩はまだ10m後ろ…。)

その時、美春はあるものを目にする。その瞬間、美春は大きくは逆サイドに蹴り出した。

美春が見つけたのはこっちに釣られる相手のLSWと右サイドを駆け上がる飛鳥だった。飛鳥は当然どフリーでボールをトラップする。しかし、飛鳥はすぐにクロスを上げなかった。相手のLSW、CB、DMFが引き付けられる。飛鳥はCBとDMFの絶妙な間にボールを蹴り込み、桃子に渡した。

桃子『貰ったぜ!』

桃子はゴール左隅目掛けて強烈なシュートをしたが2年チームのGK悠香は同じ方に飛んでいた。

その瞬間、ゴールネットが揺れた。しかし、入ったのはゴール右隅。なんと、一瞬でシュートの方向とキーパーの飛んだ方向を見極めたつかさが間でダイビングヘディングシュートをキーパーと真逆の方向に叩き込んでいたのだ。

後藤がホイッスルを鳴らした。つかさは同じチームだけでなく、相手チームからも、後藤からも祝福されていた。

桃子『すっげぇ!あんなダイナミックなシュート見たことないぜ!』

美春『すごいすごい!さすが10番だっただけはあるね!』

後藤『これは、スタメン候補になるかもしれないね』

つかさ『えへへ!みんな、ありがとう!』

その後、桃子がコーナーキックで1点を追加してラストワンプレーとなった。

つかさ(つばさと練習したあのシュート…ここで見せる!)

つかさはハーフウェイライン付近でボールを受け取りターンした瞬間、いきなりシュートを放った。ボールは高々と上がった。さらに無回転シュートだった。左右に揺れながらぐんぐんゴールへ向かう。

悠香『えっ…ちょっと、どこに落ちる!?』

悠香は落下地点が予測できずに慌てている。ペナルティエリアに入った瞬間、一気にボールは落ちてきた。まだゆらゆらと曲がっている。結局、動けなかった悠香を嘲笑うかのようにボールはゴール右隅へ吸い込まれた。

そして試合終了の笛が鳴らされた。片付けを手伝っている時つかさは光に話しかけられた

光『つかさ…あんた、いったい何者だ…?あのシュートは男子サッカーでも見たことないぞ?』

つかさ『中学校時代、一つ下の妹のつばさと一緒に練習したんです。無回転シュートとドライブシュートの複合技。全てはつばさとの練習の賜物です。』

光『なるほどな。次期10番はもしかしなくてもあんただな。頑張ろうな。ストライカー』

つかさ『はい!』


石井悠香 9月4日生 AB型 SB 2年

風見樹里 6月25日生 A型 CB 2年

北川真希 10月1日生 O型 CB/SB 2年

神田柚月 12月24日生 B型 DMF 2年

佐藤伊織 4月24日生 O型 OMF/DMF 2年

高岸かれん 5月2日生 A型 SW/SB 2年

丸山花 1月16日生 B型 SW/SB 2年

鈴木千景 11月19日生 AB型 CF 2年

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