【第二部進行中】薬剤師の南 [沖縄×薬局薬剤師]
弱塩基性みりん
登場人物・組織・団体・地域など
☆ 登場人物
・南依吹(みなみ いぶき)
主人公。24歳女性。新卒の薬局薬剤師。 東京生まれ東京育ちで、卒業した都内の大学も実家から通っていた。幼少期に出会ったとある沖縄出身の薬剤師がきっかけとなり卒業後は沖縄にIターン就職をした。㈱スノーマリン薬局に所属。妹が一人いる。
・瑞慶覧恵(ずけらん めぐみ)
新卒の薬局薬剤師、24歳女性。大手ドラッグストアチェーン店の㈱ドラッグコーラルに所属。北海道の薬学部を卒業。兄が二人いる。
・城間千秋(しろま ちあき)
新卒の薬局薬剤師、24歳女性。㈲イプシロンメディカ いーなざと薬局に所属。九州某所の薬学部を卒業。一人っ子。あだ名は『シロ』
・上原摩耶(うえはら まや)
新卒の薬局薬剤師、24歳女性。琉星薬局㈱に所属。東京の薬学部を卒業。一人っ子。
・當真朋夜(とうま ともよ)
㈱スノーマリン薬局に就業する薬剤師。32歳女性。南依吹が卒業した東京の大学のOGでもある。
・呉屋健司(ごや けんじ)
㈱スノーマリン薬局に就業する管理薬剤師。44歳男性。大阪の薬学部を卒業。大阪での学生時代にコミュニケーションの一環として磨いたダジャレを今でもよく使っている。既婚者だが子供はいない。
・新垣瑠花子(あらかき るかこ)
㈱スノーマリン薬局に就業するクラーク(医療事務員)、21歳女性。県内の専門学校の医療事務コースを卒業している。
・川満文江(かわみつ ふみえ)
㈱スノーマリン薬局に就業するクラーク(医療事務員)、35歳女性。スノーマリン薬局創設時から在籍している古参の従業員。子供が二人いる。
・謝花宗徳(しゃばな そうとく)
㈱スノーマリン薬局代表取締役社長。57歳男性、薬剤師。南依吹が卒業した東京の大学のOBでもある。
・糸数岬(いとかず みさき)
銘里記念病院の薬剤部に勤務する薬剤師。女性。
・赤嶺花子(あかみね はなこ)
ドラッグコーラル東銘里店の調剤薬局の管理薬剤師を務める四十代の女性。瑞慶覧恵の上司にあたる。
プライベートでは社会人アマチュアバンド『フリップス・フロップス』のベーシストとして精力的に活動している。
・山野井 美冬(やまのい みふゆ)
24歳女性。南依吹の高校時代の同級生。高校卒業後は専門学校を経て、DTPデザイナーとして就労している。
・風間 桃(かざま もも)
24歳女性。南依吹の薬学部時代の同級生。大学は卒業したものの直近の薬剤師国家試験で不合格となってしまった国試浪人生。
・南 薫(みなみ かおる)
18才女性。南依吹の妹。東京都内の大学の夜間部に通う大学生。日中は自身の夢のため、とある活動に邁進している。
・高江洲 美海(たかえす みう)
14才女性。スノーマリン薬局の薬剤師が在宅訪問を定期的に行っている患者。幼少期の小児がんの治療により呼吸器の異常や全身の関節痛が現在も残っている。
・『あの人』『その人』
南依吹が幼いころ、東京の彼女の実家に短期間住んでいたと思われる薬剤師の女性。依吹が薬剤師を目指すきっかけとなった。 依吹はこの女性の名前を覚えていないが自分の家で生活していたことや、彼女が沖縄から来たことは記憶に残っている。だが、依吹の両親は何故か彼女の存在自体を否定している。
☆ 組織・団体・地域 (医療関連)
・銘里市(なざとし)
本作オリジナルの架空の自治体。那覇市近郊に位置する。過疎が進んでおり、医療スタッフの人材確保に苦心していることから、人材を定着させるためのあらゆる政策を市主導で打ち出している。
・(一社)銘里市薬剤師会
銘里市の薬局の多くが加盟している薬剤師会。薬局間の垣根を超えた合同研修や、災害、感染症等により大量の欠員が生じた薬局に別の薬局から薬剤師を派遣できるような協定の締結など、市からの医療スタッフ定着方針を強く汲んだ活動を精力的に行っている。
薬剤師会の加盟店の多くは会の方針に賛同し、薬剤師スタッフの定着や持続的な研鑽を行えるような体制を整えている。
・㈱スノーマリン薬局
南依吹が就業している薬局。法人として所有する薬局は銘里市の1店舗のみ。創業者は謝花宗徳。『次世代にも生き残れる薬局』という理念の下、在宅患者訪問への参入や薬局内で用いる最新デバイスのいち早い導入など、患者・従業員双方の満足感が高まるような経営を目指している。
・㈱ドラッグコーラル
瑞慶覧恵が就業している沖縄創業の大手ドラッグストアチェーン。全店舗に調剤薬局を併設していることが特徴。 関西以西の地域では大きな市場シェアを占めているが、関東から東北・北海道にかけての店舗展開は競合企業に後れをとっており、急ピッチでの進出を計画している。
・銘里記念病院
銘里市にある総合病院。スノーマリン薬局とドラッグコーラル東銘里店はこの病院の門前薬局である。
・㈲イプシロンメディカ いーなざと薬局
城間千秋が就業している薬局。創業時期は古く、所有する全6店舗の改装を行った際に社名を現在のものに変更した。従業員からのアイデアを現場に意欲的に取り入れる風土がある企業。創業者の村仲朝晋はスノーマリン薬局の謝花宗徳に対して、年下ながらも敬意をはらっている。
・琉星薬局㈱ 銘里店
上原摩耶が就業している薬局。県南部を中心に4店舗展開。銘里市には1店舗のみで、市の北部に位置する。独自路線と呼べるほどの厳格な薬品の在庫管理などのコスト削減経営は市内の同業者にも広く知られている。
☆ 組織・団体・地域 (医療関連以外)
・ノーズタウン
小売業からプロ野球の球団運営に至るまで多角的な経営を行うノーザンジャパンホールディングス㈱が全国展開する大型ショッピングモール。沖縄県内にも多数の店舗がある。
・ライトセブンズ
現在放送されている子供向けの特撮番組『光彩戦士ライトセブンズ』の通称。虹をモチーフにした七人のヒーローが活躍する番組。
☆南依吹の『生薬図鑑』
正式なタイトルは『キャラクターでわかる かわいい生薬図鑑』。某医薬系出版社から薬局や病院の待合室で子供が手に取る本というコンセプトで発売された、図鑑と漫画調のキャラが併載された書籍。依吹が薬剤師を目指すきっかけとなった『あの人』からもらった本でもある。
・桂皮(けいひ)
『生薬図鑑』に掲載されたキャラクターの一人。いわゆる『シナモン』に属する植物が由来の生薬であるせいか、図鑑では明るい桃色の髪やアイドルのステージ衣装を着た、全体的に甘ったるいデザインで描かれている。 依吹の妄想の中ではその出で立ちとは裏腹に、やや口が悪くぶっきらぼうな少女である。
・釣藤鈎(ちょうとうこう)
『生薬図鑑』に掲載されたキャラクターの一人。生薬の由来となる植物のカギカズラの棘の独特な形状が髪型や服装に反映されている。 依吹の妄想の中では理知的に物事を観察・推測する少し大人びた少女である。
・芍薬(しゃくやく)
『生薬図鑑』に掲載されたキャラクターの一人。生薬としての芍薬は鎮静などの作用があるせいか、今にも眠りこけてしまいそうな可憐な少女として描かれている。 依吹の妄想では極めてマイペースで、周囲の話にもほとんど流されないほどのんびりとしている少女である。
・麦門冬(ばくもんどう)
『生薬図鑑』に掲載されたキャラクターの一人。生薬の由来となるジャノヒゲの花や濃紺の実をベースに描かれた、子供のような姿の少女。 依吹の妄想の中では自分や他の生薬仲間に甘える妹分のような少女である。
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