『5』 犯猫?

        1つ前のページ⤴『10』



 裏口の扉は少し開いていた。

 不用心な。これでは、部外者が入ってきてしまうではないか。


「にゃあん」

「ん?」

 見ると、裏口の扉の外に一匹の猫がいた。

 猫は俺と目が合うと、脱兎のごとく走り去ってしまった。


「犯人は、猫? まさか、プリンじゃあるまいし。とにかく、この扉は閉めておこう」


 店長には後で注意しておくとしよう。

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