『40』 しがない探偵と言ってみたかった
1つ前のページ⤴『14』
店長は、店の入口近くのレジに座って、なにか作業をしていた。
「すみません、ちょっとよろしいですか?」
「はい! ご注文ですか?」
「いえ、ダンゴ盗難事件について話をお聞きしたいんです」
「ダンゴ盗難事件!? さっきお客様が騒いでいたのはそういう事だったんですか…」店長は立ち上がった。
背は俺よりも高い。アフロをターバンで巻いて、シューマイに見える。
「
見た目とは裏腹に、とても普通の対応だった。こちらも名乗らなくては。
俺は探偵事務所では、門崎さんの弟子、千里 疾斗として働いているが、対外的には厭生 弗篤探偵その人として活動している。
その理由は本物の厭生探偵である、門崎さんがなるべく休みたいからという、めちゃくちゃ門崎さんの私情なんだけれど。
門崎さんという後ろ盾がいない中での『探偵業務』は今回が初めてだった。程よい緊張と興奮。武者震いだ。この事件、やりきってみせる。
「私は
「今日は朝から色々あって、手が幾つあっても足りなかったんです。すみませんが、よろしくお願いします」
◇選択肢
・ダンゴの注文について→『26』ページへ
・席の3人について→『12』ページへ
・朝から色々あった、とは?→『22』ページへ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます