『28』 問い詰め方

        1つ前のページ⤴『25』



 さっきのページ『25』に手がかり番号Aを足すと、合計は『28』。

 つまり、このページのはずだ。


「正解ね。この『手がかりを使って思考を飛躍ジャンプさせる』ことが、今回の調査の肝となるから、覚えておくように。手がかりをひとつ入手するごとに、それぞれの手がかり番号をしっかりメモしておくこと。煮詰まった推理が先へ進むことがあるから」

 瞬間記憶能力を持つ俺だけれど、一応メモにも書き起こしておくことにしよう。

「で、その連絡先について、私に何が聞きたいの?」

 あ、そうだ。

「所長はあのイケメンについてどう思っているんですか?」

「たかがダンゴを盗まれたせいであんなに騒ぐなんて、みみっちい男だって思わない?」

 え?

 あ、あぁ。門崎さんには「UGD」という、1本5万円の超豪華ダンゴの存在を隠しているんだった。ダンゴが一本無くなっていたら、もう一本頼めばいい、彼女がそう思うのも無理はなかった。

「本当、そうですよねぇ。イケメンなのに台無しですよね!」

「顔だけ良くてもね。さ、重要な、今日のお会計の話をしましょう」



『34』ページへ進む



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