糞怪談蒐集
坂無さかな
寿司の怪談
お遍路の旅に出ていた頃、汗を流しに一風呂浴びに行った時小耳に挟んだ話だ。
讃岐のとある集落では昔、ちんぽこを握った手で寿司握るのは寿司を穢すことになるので寿司を握ることは生娘のみに許されていたそうな。
ある夜、村の祭りに供する寿司を握ることになっていた娘が旅人に乱暴をされ生娘ではなくなったため寿司を握ることができなくなってしまった。
祭りに寿司を出すことができないとその一家は捌かれ刺身にされシャリの上に乗せられ寿司にされてしまう。
家族は涙ながらに村長に訴えたが長は村の決まりだからと冷たく首を振るばかり。
寿司にされる際に娘達は「こんな因習さえなければ……」と寿司と村を呪った。
それ以降その村で生まれる子供は女は寿司が握れぬよう手が異常に小さく、男はちんぽこを握られぬようちんぽこが異常に小さくなったんだそうな。
そう語る翁の股座からは女性と見紛うほどの小さな小さな陰茎が恥ずかしそうに顔を覗かせていた。
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