ぼく山田。

第6話 虹色

友達ができて変わったことがあった。それはこの世界に色があるということだ。もちろん今まで色は見えていたし、色覚障害などでもない。だけど1人でいたせいか、人生がつまらなかった。

毎日死んだように生活を送っていて、あまり感情を持たなかった。周りを見てなかったんだ。だけどその日から世界を見るようになった。当たり前だけど空は青くて綺麗だった。黒板の色は緑で少しダークな色合いだとも思った。

僕は友達ができてから人生を見る目が変わった。友達の大切さに気がついた。人生が少し楽しくなった。自分に少し自信がついた。