葉月 涼

私が纏う醜いプライドの炎

その炎を消して安心していられる場所が欲しい


私にとって学校は炎を最大火力で纏わないといられない場所

家も炎は燃え上がり続ける


自ら纏う炎

だけど

炎は私を炙り

大きな火傷を負わせてく


炎を纏わずにいられたらいいのに

そう思うけど

炎を纏わずにいると

現実は怖くて怖くて

私の事じゃなくても

人の目が人の声が人の姿が

他人のほぼ全てが怖くてどうしようもなくて

部屋の隅で耳を塞いで縮こまって震えることしか出来なくて

助けを求めることも出来ない


だから自分を傷付けるとわかっていても炎を纏うしかなくて


いつか本当に炎を纏わずに安心していられる場所が欲しい


私を炙るプライドの炎

その炎より

大切な人を守ることの出来る炎

大事な人を守る火を持ちたい


愛する人を守り暖めるそんな火を

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葉月 涼 @kiminokoe

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