『だから私はゴミみたい
なんだか一層ゴミみたい』
ここがいきなり共感を得られるポイントになっていて、前後の複雑な言葉の数々を吸収しているように思えました。理解しがたいものを理解させようとする意志があるかのように感じました。
そして
『そんな近頃の疲労』
に集約される。
『見えないレシート』は買った覚えのない、でも確実に買ったことのある、要るのか要らないのかわからない、いや要らない、きっと。と言う雰囲気が伝わってきました。多分それはいつの間にかついた痣のよう。必要性があって出来た痣なのかと問われれば「多分自分が少しおっちょこちょいだっただけ」と答えるだろうもの。
『熱い昼の
真っ暗に手を伸ばして
消えていくのはアルミ缶
君にもいつか、興味が無くなる』
は、真昼に自動販売機でジュースを飲んで、すぐに飲み終わって自動販売機の隣にあったゴミかごの中に入れるのを想像しました。
必要があって買った。けれども中身を飲めば、入れ物は要らない。
『君にもいつか』とすぐに君が来ているので、君はただの入れ物だと考えているし、その内中身空っぽになって(見えない部分がすべて見えてこんなものかと思って)しまうと言う予感があるのかなと思いました。
毎度のことですが、妄想だけで感想書いてるので、解釈違いはご容赦くださいませ。
作者からの返信
詩一さん
コメントありがとうございます!
こちらこそ、いつも詩一さんの解釈を、本当に楽しみにしております。勝手ながら…笑
共感ポイントですが、今回は「この詩集のスタイルを維持したまま伝える」という事に挑戦したので、真ん中で分かりやすい言葉を使ったのはまさに解釈されている通り戦略的なものです。
レシートを痣で例えられるなんて、解釈さえも詩のようですね笑
ここは分かれる所だと思いますので、何かしら詩一さんの物語が作られているなら嬉しい限りです。
最後の部分ですが、この短い文だけでそこまで考えて頂けるとなると、もうこれは詩一さんの詩では無いかとさえ思います笑
私の作ったイメージと近い所も多いのですが(自動販売機の部分はまさにそのようなイメージで書きました)、全て一致しない所がまた楽しいです。
今回も素敵な世界をありがとうございました。
素敵ですね。
途轍もない「虚無感」を感じました。
「明日には棄てられる」と「君にもいつか、興味がなくなる」がどこか対をなしているように感じて、棄てられるのが自分で、興味が無くなるのも自分で、そして最後の「あなたもいつか、」に繋がっているような気がしました。
人との繋がりに対する諦め、虚無感。
そういったものを僕は受け取ったのでした。
飛鳥
作者からの返信
飛鳥 休暇さん
コメントありがとうございます!
基本、伝えることを名一杯放棄した詩集なのですが、今回は伝えようと思った部分を丸々感じ取って頂けているようで、安心しました。
こだわった所を掬って下さる喜びを、瞳は感じたのでした。
瞳