ブラックバイト当たっちゃった

@syocotan

第1話 面談ととあるクリーニング店の実体

 面談の時は、早番と遅番の勤務交替してやるシフト制だから宜しくねと面接で即採用された。

 9時から開始だから5分前には来といてね。 

『おはようございます、今日からのバイトです』

『遅い、8時半あるいは最低でも45分には来なさい』

『その時間からですか?勿論時給はその時間から発生するんですよね』

『何言っているの、早く来るのは当たり前でしょう』

 仕事前のレジ開け作業をするとのことだった。一応、作業を教えてもらいながら挑戦していった。


『お昼ご飯買って来て良いわよ』

お昼を買って食べて帰ると

『ちょっと遅いもっと早く帰って来なさい』

『まだ、20分くらいしか経ってないですよ』

『まともなお昼休憩なんてないんだから』

『まだ作業は終わってないけど初日だしこの紙に9時から14時30分って書いて帰っていいわよ』


 次の日は午後からバイトで5分前にはきた。

『こんにちわ』

『遅い14時かあるいは14時15分には来なさい』

 交替によるレジ確認があるとのことだった。

昨日教えてもらったホッチキス作業や宅配できたクリーニング作業をして昨日の繰り返しだ。

『研修終わったらオールでやってもらうからね』

『オールですか?』

『9時30分から20時迄の作業を一人でよ』

『えっ~、勿論8時間以降は休憩時間ありで残業代も出ますよね?』

『そんなのでないし休憩時間なんてないわよ、お客がこない時間=休憩時間なんだから』

『そんなのおかしいですよ』

『いいえ、これが普通よ!頻繁期も同じく残業代なんて出ないし、作業が完全に終了するまで帰れないんだからね』

『労働基準法って知ってますか?』

『それぐらい知ってるわよ、ここのルールはこれなんだから従いなさい』


 反論しても無駄そうだったのでこれ以上は言わなかった。20時になり仕事が終わりさて帰ろうとした所

『ちょっと、まだ帰っちゃダメよ』

『お客さん全くこないまま仕事終わりましたが?』

『今からレジ締め作業教えるから帰っちゃダメよ』

レジ締めが終わると20時30分を回っていた

『14時30分から20時とシフトには書きなさい』

『今は20時30ですよ』

『規定されたシフト時間のみ書きなさい!』


 次の日は朝番だった。8時15分前にはきた

『遅い、もっと早く来なさい』

『言われた時間には来ましたが?』

『後、15分早く』

レジ開け作業を教わった。教わった作業を繰り返し確認してもらいながらレジ作業も教えてもらった。

『もし、負債出したら全額ポケットマネーではらってもらうからね』

『全額!?それはおかしくないですか、始末書書くなら分かりますが』

『いいえ、即全額払ってもらいます』

 支払いは強要罪に問われることもあるのにww

クリーニングが終わった服が所定の時間よりかなり遅くに来たようだ。

『その作業全て終わるまで帰っちゃダメよ』

 そう言われて15時30に終了した

『お疲れ様、勤務表には9時30分から14時30分って書くのよ』


 おかしいが何を言っても無駄だろう。難癖つけてこのシフトは出れないや何かと理由を付けて試用期間内にうまく辞められた。給料は出たからよしとしよう。皆さんもブラックバイトにはきおつけてください。






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ブラックバイト当たっちゃった @syocotan

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る