手紙(3/6月)

人生の四分の三 わたしは踊って過ごしました

人生の五分の四 わたしは憧れて過ごしました


三度離れて また戻る

大好きだから 続けたい

あの場所だから 続けたい

痛くても 悩んでも 居たいのだ

立ち止まりながら 呟きました


家族の入院で 限界を知りました

家族の入院で 実際を知りました

絶対になりたくないものに 自分がなるかもしれないと 学びました


憧れと失望は 背中合わせです


汚いところもきれいなところも

余さず見せた 踊りの場

失われて久しく 二度と積み上げられない信頼は

悲しみになって 持て余すまま

泣き方を忘れたようだと笑います


鼻の奥が痛いのに 喉がからからしているのに

手のひらだって熱いのに 涙だけが出てこない


血肉の一部が削げていくのは とても胸が痛くって

部品が解けていく時は わたしの胸に穴が開く


反論 どれだけ 準備をしても

辛くなくなるわけじゃない


助けてを 叫べたら 何か違っただろうかなんて

から笑いして 考えます

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