Side Story 〈Airi〉 episode Ⅳ

 本話は、本編開始前の話になります。

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〈Gen〉『なんと今日は新メンバーの登場だw』

〈Pyonkichi〉『ぴょんでーす。よろしくー』

〈Zero〉『おお物好きが増えた!』

〈Daikon〉『はじめまして』

〈Zero〉『俺はゼロ!ゼロやんって呼ばれてるよ!』

〈Daikon〉『だいです』

〈Jack〉『だい固いよーーーーw』

〈Yukimura〉『ゆきむらです。ついに後輩が』

〈Jack〉『たしかにゆっきー以来だねーーーーw』

〈Soulking〉『はっじめましてーwソウルキングだよーw』

〈Kamome〉『違う、嫁キングだよ~』

〈Gen〉『ソウルキングと俺はリアル夫婦なw』

〈Pyonkichi〉『マジかよ』


 〈Soulking〉は、この挨拶が始まる前からギルドメンバー一覧にいたのに気づいてたけど、なるほどー。この自己紹介のタイミングを待ってたのねー。

 しかしリアル夫婦か、すげーな。


 そして〈Zero〉と〈Daikon〉と〈Yukimura〉か。

 これで全メンバーなのねー。


〈Gen〉『ゼロやんがガンナー銃使いで、だいがロバー、ゆきむらが武士刀使いだぞw』

〈Zero〉『ケースバイケースで俺はサポーターもやるよー』

〈Zero〉『あとだいはウィザードもできるよ』

〈Yukimura〉『刀一択』

〈Soulking〉『ヒーラー錫杖使いやってまーす』


 すげーな、ゼロやんってやつとだいってやつは、2種類も自信ある武器あんのか。

 でも、なんでだいってやつのスキルまでゼロやんが言ってんだ?


〈Pyonkichi〉『俺はウィザード!』

〈Jack〉『ウィザード増えたねーーーーw』

〈Kamome〉『わたし迷走しちゃうな~』

〈Zero〉『ウィザードはいっぱいいても困らないってw』

〈Jack〉『そうだよーーーーw』

〈Gen〉『とりあえず今日は、サメ狩りいこうw』

〈Gen〉『かもめとぴょんと、Wウィザードでw』

〈Gen〉『あとはいつもので!』

〈Zero〉『りょーかいw』

〈Jack〉『ゼロやん張り切ってるねーーーーw』

〈Zero〉『いつも通りだわw』

〈Gen〉『あ、ちなみにプレイ動画録画するけど、ネットに名前でても平気か?』

〈Pyonkichi〉『あ、そうなの?』

〈Pyonkichi〉『まぁ平気かなー』


 いまさらあのくそ男がLAのプレイ動画なんか見ることねぇだろうし。

 大丈夫だろ。


〈Gen〉『じゃあ、いくぞーw』


 8人揃って、みんなで海底の都セ・ラへ転移。

 まー、なんとなくやってけそうかなー。たぶん。



 

 海底の都セ・ラはどういう理屈で訪れることができているのか、NPCが説明してくれた覚えはあるが、とりあえず海底にある街。

 ここは当時からして2年半前、あたしが開始する1年半前くらいに配信された、 3回目の拡張データ「海底の亡霊」で実装された街。


 けっこうグラフィックが綺麗で好きなほうなんだよねー。


 で、この街を出て海底フィールドを進み、なんか海底ダンジョンなるところから、いわゆるサメ狩りのコンテンツに挑戦できる。


 17サーバーにいた頃にも来たことはあるから、知らない場所じゃあない。


 みんなの移動をみる感じ手際よかったし、慣れてるんだろーなー。

 遅れないように気を付けよっと。


〈Gen〉『来月には新コンテンツ実装って話だから、そこに向けて俺たちの連携力アップを目指すぞw』

〈Jack〉『相変わらずリダはやる気あるねーーーーw』

〈Zero〉『空中庭園のボスとか、ガンナー向きそうじゃね?』

〈Soulking〉『たしかにーw』

〈Yukimura〉『ウィザードもいい感じそう』

〈Soulking〉『たしかにーw』


 コンテンツ開始前でも、みんなくだけた感じ。

 仲が良いギルドだなー。


 うん、あたしの移転、幸先いいんじゃね?


 そしてコンテンツ開始。

 詳しい話はめんどいからしない。

 あたしたちは普通にコンテンツをクリアした。

 めでたしめでたし。


 え? だめ?

 まぁまぁ。


 でもみんな、上手いなって素直に思った。

 17サーバーのときは20人くらいのギルドにいたけど、その時のメンバーより、質がいいなって感じ。


 特にジャックとゼロやん、だいの3人は上手くて強い。

 なんというか、経験値が違う気がする。

 でもだいはマジで喋んない。

 よくわかんないけど、ゼロやんが全部代弁してる。

 名指してなんか聞かれたら答えるけど、ほんと不思議なやつだなって感じがした。


 せっかく顔も知らないやつと話してんだから、もっと自由にすりゃいいのに。


 あたしの【Teachers】デビュー戦の記憶は、こんな感じかなー。



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※こちらから読んでいる方のための補足

LAには全4種族のプレイヤーキャラが作れます。

性別や子ども・青年・中年・老人と年齢幅も選べます。

髪の色や瞳の色、肌の色、顔の傷など、キャラクターフェイスもかなり自由度が高いです。

ちなみに種族としては

・ヒューム(人間)

・小人族(老人以外ほぼ子どもにしか見えません)

・エルフ(肌を黒くすればダークエルフにもなれる!)

・獣人

があります。

 特に獣人は犬or狼or猫モデルの獣フェイスか、犬or猫orウサギ耳の人型フェイスも選べます。


【Teachers】のメンバーは以下の通りです。

〈Pyonkichi〉小人族男 茶髪 やんちゃ系フェイス

〈Zero〉ヒューム男 黒髪・童顔青年フェイス

〈Daikon〉ヒューム男 金髪ツンツンヘアー・イケメン青年フェイス

〈Gen〉獣人男 狼フェイス

〈Jack〉エルフ男 金髪 イケメン青年フェイス

〈Soulking〉獣人男 犬フェイス

〈Yume〉エルフ女 金髪・大人美女フェイス

〈Yukimura〉ヒューム男 赤髪・ワイルド系青年フェイス

〈Kamome〉獣人女 黒髪・うさ耳・可愛い大人女性フェイス

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