Side Story 〈Airi〉 episode Ⅲ
本話は、本編開始前の話になります。
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〈Pyonkichi〉『3人しかいないんすかw』
〈Jack〉『あと4人いるよーーーーw』
〈Gen〉『いきなり辛辣だなぁw』
〈Pyonkichi〉『全部で8人?』
〈Kamome〉『むしろこの条件で8人もいるのはすごいでしょ~』
〈Jack〉『こんな怪しいギルドないもんねーーーーw』
〈Gen〉『うるせえなw』
〈Gen〉『あ、自己紹介するぞ!』
〈Gen〉『俺はギルドリーダーのゲン!主に
〈Jack〉『みんなリダって呼ぶから、リダって呼ぶといいよーーーーw』
〈Pyonkichi〉『おk』
〈Kamome〉『おお、ノリいいね~』
なんというか、ゆるくていいな、この雰囲気。
やっぱ同業者だからか?
アットホームというか、悪くないねー。
〈Jack〉『俺はジャックだよーーーーw一応ギルドだと
〈Kamome〉『わたしはかもめでっす。メインは
〈Pyonkichi〉『あ、かぶっちった』
〈Kamome〉『えー』
〈Pyonkichi〉『あたしもウィザード!wちょっとだけ格闘も上げてるけど』
〈Kamome〉『ス、スキルは?』
〈Pyonkichi〉『全然キャップなんかじゃないよー俺野良でやってたからさーw』
〈Pyonkichi〉『今、200ちょっとくらい』
〈Kamome〉『あ、わたしよりもちょっと高い……』
あたしが【Teachers】に入ったのが2年前だから、たしかまだ5回目の拡張データ「太古の呼び声」配信前。
4回目の拡張データである「天空の咆哮」が配信されてから3か月くらいの頃だったかなー。
当時のスキルキャップは300で、250オーバー持ってる人は強いって時期だった気がする。
でもスキル200でも十分色々遊べたから、250より上なんかにはしてなかった。
スキル上げは飽きるからあんまし好きじゃないんだよねー。
〈Gen〉『ウィザードなら複数いてもいいだろw』
〈Gen〉『ぴょんきちは、今日の夜は空いてるのか?』
〈Pyonkichi〉『あ、俺のことはぴょんでいいよー』
〈Pyonkichi〉『特に予定はないけど、なんで?』
〈Gen〉『俺たち、火曜夜と土曜夜をメイン活動日にしてるんだ』
〈Gen〉『それ以外の日は自由!w』
〈Jack〉『ゆるいっしょーーーーw』
〈Kamome〉『当日欠席可だよw』
〈Gen〉『できれば事前にわかるとうれしいけどw』
〈Gen〉『職業柄それは厳しいだろ?w』
〈Pyonkichi〉『あー、それは助かるわー』
おお、この感じ、なんかリアルっぽい。
あたしの仕事、急に何あるかわかんねーからなー。
〈Gen〉『今日の夜なら、他のメンバーも来ると思うからさw』
〈Gen〉『紹介と歓迎を兼ねて、海底遺跡でサメ狩りでもいこうw』
〈Jack〉『おーーーーwいきなりぴょんの腕試しすんだねーーーーw』
〈Pyonkichi〉『おっけー何時?』
〈Kamome〉『わお、フッ軽ー』
〈Gen〉『21時集合だw』
〈Pyonkichi〉『なんだ、まだけっこうあるじゃん』
〈Jack〉『じゃあスキル上げでもいくーーーー?w俺ヒーラーやるよーーーーw』
〈Pyonkichi〉『あー、じゃあいこっかな!』
〈Kamome〉『おお、やっぱフッ軽だ~』
〈Gen〉『やるかw』
まだあのくそ男に別れを告げてちょっとしか時間は経ってないけど、やっぱ誰かと話すと気が紛れる。
まだこのギルドがいいギルドかはわかんないけど、気持ち的に滑り出しは上々。
パラディン・ヒーラー・ウィザード・ウィザードとなかなか珍しい組み合わせでのスキル上げは、仕事の愚痴も言い合ったりしながらで、ちょっと楽しかった。
しかし、雑談系ギルドかと思ったら、予想以上にしっかり攻略もやるらしい。
燃えるねー。
そして20時を過ぎた頃。
残りのメンバーたちもログインをしてきたようで。
あたしは新たな出会いを迎えるのである!
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※こちらから読んでいる方のための補足
LAには全12種類の武器が登場します。
格闘・盾&片手剣・短剣・大剣・斧・槍・刀・苦無・弓・銃・樫の杖・錫杖・メイスです。
そして使う武器によりプレイヤーの役割が変わるため、役割の呼び方で何の武器を使っているかを示す会話をすることがあります。
基本的に以下の通りです。
特に覚える必要ありません笑
・格闘武器使いには“グラップラー”(人によってはモンク)
・盾&片手剣使いには“パラディン“(人によってはナイト、ガーディアン)
・短剣使いには“ロバー”(人によってはシーフ)
・大剣、斧、槍使いには“ファイター”(これはだいたい一緒。こだわるやつは槍使いだけランサーって言うやつもいる)
・刀使いは“武士”(人によっては侍やソードマスター)
・苦無使いは“忍者”(女キャラだとくノ一って言うやつもいる)
・弓使いは“アーチャー”
・銃使いは“ガンナー”(人によってはアーチャーもガンナーもシューターというやつもいる)
・樫の杖使いは攻撃魔法に特化するため“ウィザード”(人によってはソーサラー)
・錫杖使いは回復魔法に特化するため“プリースト”(人によってはクレリック)
・メイス使いは支援魔法が多いため“サポーター”(人によってはエンチャンター)
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