第189話 今年の夏の計画
「冷めたから試食する?」
「するわ!」
エミリーさんの力強い返事でプリンを試食することになった。私はお腹いっぱいだしルイスとモニカは甘いものに興味が無いのでエミリーさんとトーマスさんとウィルコが試食した。
「どう?」
「うん、滑らかで美味しいプリンだよ」
ウィルコのお墨付きだ。
「美味しいわ!」
「これなら家で作れるな」
エミリーさんとトーマスさんも家で再現できるって喜んでいる、良かった!
「そういえば本当に行くのか?」
「ああ」
「カレンちゃんを連れて行くのは不安じゃないのか?」
「そうよ、国内なら安全だと分かっているのに…」
今年の夏、私たちはこの国の外に行く計画だ。
お茶や紅茶になる茶葉、醤油、味噌、カレー粉になる香辛料。まだまだ見つけたいものが沢山あるのだ。
「どこまで足を伸ばすかは決めていないんだ、意外とすぐに戻って来るかもしれないし」
サッと出かけてパッと戻って、夏に王都でアイスを広めたいウィルコ。
「いやいや、カレンに遠くの文化を見せてやりたいしな!」
醤油を見つけて甘辛い肉を広めたいルイス。
「………」
香辛料を見つけてカツカレーを広めたいけど暑い気候が苦手なモニカが苦悩している。香辛料は暑い地域にあると分かっているからね。カレーもトンカツも大好きなモニカが悩んでいる。
私はどれからでもいいけど、やっぱりお味噌と醤油が欲しいかな。鰹節もいいよね、お出汁をとりたい。
それぞれ行きたい場所があり過ぎて足並みが揃っていない、やる気はある。
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