第19話 会社辞めました②
「死ぬか、辞めるか」の2択まで追い込まれた私の頭に浮かんだのは、母でした。私が死んだらタフな母も泣くだろうなと。
しかし、会社に着くと思うように言葉が出ず、それに加えて店長にお会いする機会がなかったため、すぐには辞めれそうにありませんでした。そのため、次店長に会える日(2週間後)まではやろうかな…と思いました。
ただ、朝が近づくにつれて涙と震えが止まらなくなり、これはもう完全に限界だと判断しました。そこで私が選んだ方法は「退職代行」でした。ずっと頭の中にはあったものの、なるべく使いたくはなかったのですが、やむを得ない状況でしたので頼ることにしました。
「退職代行」の話は、また今度詳しくお話したいと思います。
そして、無事その日のうちに退職することになりました。上司を含め会社の電話番号は全て拒否しました。
さて一安心、と言いたいところですが、数日後知らない電話番号から電話が掛かってきました。転職活動中でしたので、応募企業かな?と思い出てみると上司からでした。詳しい内容は省きますが、息が止まりそうになりました。
電話が終わると同時にまた涙が出てきました。その後は電話を取るのも怖くなってしまいました。最初からキチンと私が直接辞める旨を話せばよかっただけなんですけどね…。
その後は特にいざこざもなく過ごしています。ちなみに同期も私の他に2人退職予定だそうです。
仕事を辞めて本当に良かったと思います。読んでくださっている方の中でも悩んでる人もいると思いますが、死ぬくらいなら辞める方を選んで下さい。こんなご時世ですが、転職できましたので、生きていれば何とかなります。
ただ、勘違いして欲しくないのは、私がHSPだから仕事が続かなかったという訳ではありません。確かにプレッシャーの掛かる教育体制の元、お仕事していたため、HSP気質の私にとっては辛い経験でした。単にその会社が私に向いていなかっただけなんです。リサーチ不足でした。
そのため、
HSP=仕事が出来ない・続かない
では無いということだけは強く伝えておきます。人よりも多くのことが見えてしまったり感じてしまったり…ということで疲れてしまっても長く続けられることは沢山ありました。
前に雑誌で「部下がHSPだから指導する度に過度に落ち込むため、扱いにくい」という意見を目にしました。非HSP気質の方にとっては、私たちに対してそう思うことの方が多いだろうなと納得しました。きっと私の上司も「しっかりと見守っているのにどうして出来るようにならないんだろ」と焦っていたと思います。
全国のHSPを部下に持つ上司の皆様に私のわがままを聞いて欲しいと思います。聞くだけで結構です。
あくまでも私の場合は、です。
・一通り教えられたことは最初は時間が掛かるけど出来るので、目を離して欲しいです(ふりでいいです)。
・スピードをあげることはできます。でも、仕事の要領を掴む前に指示なく渡されると、何から手をつけたらいいか考えてしまう時があります。考えられるほどの余裕がない急ぎの場合は、最初(入社して1ヶ月程度)だけでいいので急ぎだと伝えて欲しいです。その後、流れを掴めればできます。
・カウントダウンされると体が動かなくなるので、それは本当に辞めて欲しかったです。
・怒られたらとても落ち込むし、切羽は詰まります。でも、そんな自分とずっと向き合ってきたので、難しいとは思うけれどもそっとしといて欲しいです。勝手に回復できるので、仕事終わりにはなるべく一人の時間を下さい。
・もし、部下が何を考えているか本当に分からない時は1対1でお話する機会があると本心を聞けると思います。人の嘘に敏感な私たちですので、嘘はつきません。
自分勝手だと思いますか?面倒だと思いますか?
どう思うかは人それぞれだと思います。これを見て、HSPの人達と関わりたくないなと思ったならそれはそれで仕方ないです。
ただ、「HSPだから」や「HSPじゃないから」という区切り方はなるべくしたくないなと私は思います。
身長が高い人や低い人、ポジティブな人やネガティブな人、体が強い人や弱い人、アクティブな人やインドアな人…
世の中には本当に沢山の方がいて、それぞれ特徴があります。HSPもその中の1つです。たまたま気質に名前が付いただけなんです。
仕事すら続かない奴が偉そうに何を言ってるんだ!って思うかもしれませんね笑
ただ、今これが私が感じている全てです。
自分の思いを発信できる場があって本当に良かったと思います。これからものんびりと人生楽しんでいきまーす!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます