第127話 暫らく体を慣らす事に

ドアノブを引くと・・・・ドアがもげる。


スライドドアの場合・・・・スライドさせすぎて・・・・


椅子を引くと、椅子が動きに耐えられず、粉砕してしまう・・・・


どうなってるんだ・・・


走ろうものなら、コントロールできず、何かにぶつかる。


しかもぶつかったものは粉々に・・・・まずい、まずいぞ。


これ人にぶつかったら、間違いなく死ぬぞ、相手が・・・・


慣れないといけないな・・・・


僕がゲートで人のいない・・・・ダンジョンに行くしかないな!


ポチとシロを護衛に、100層のダンジョンに向かう。


そして、100層を逆にたどり、何度もボス部屋でドラゴンと対峙。


試しにナイフを投げると、ドラゴンを貫通し、壁にナイフが突き刺さって・・・・めり込んでいる。


うわ・・・・完全にオーバーキルじゃないか・・・・


慣れるのかこれ?


今度は軽く投げたり、ゆっくり歩いたり・・・・


何度もボス部屋を渡り歩き、何とか制御する事ができるように。


うーん・・・・ちょっとこれはまずいです。


よほど気を付けないと、何かしてしまいそう。


仕方がないです。一度僕が普段何かを作る・・・・工房とでも言いましょうか・・・・そこへ戻ります。


では今から・・・・力の解放を制御できるアイテムを・・・・


手首にはめる腕時計みたいなのにしました。


何かの拍子に外れないように。

しかも自ら簡単に外す事ができるように、と。


そして、転生者が使える画面?ここにこのアイテムの制御画面を出せるように創造スキルで作ります。


何とか・・・・それと、武器を持った時は基本能力の制御を解放するようにしています。


日常生活に支障があると何かと困りますから。


さて・・・・これでいいですね。


・・・・・気が付けば昼時に。


何やら女性陣が騒がしいので何かと思えば、自ら食事を作ろうと・・・・しかしあの4人、料理できるのかな?


「だああ!何で綺麗に切れないのよ!」


エウラリアが包丁さばきで苦戦しているようです。


「あああ!お鍋が・・・・・何故煙が出るのですか・・・?」


どうやらデイフィリアは、鍋の中に水を入れないまま強火で煮込み、素材の水分まですべて蒸発させてしまい、焦がしてしまったようです。



「ふんふんふんふん!」


エメリナが野菜を、お肉をどんどん切ってます。


流石に名のある冒険者。剣捌きはいいのですが・・・・そんなに切ってどうするのかな?

切るだけのような・・・・



「ああああ・手が足りない・・・・失敗です・・・フライパン5つは無理・・・・」


一度に沢山のフライパンで調理をしたかったのでしょうが・・・・

ローサ、それは無理と言うものですよ。


僕が見ているのに気が付いた4人・・・・


「見てないでこっちに来て作りなさいよ!」


何故かエウラリアに怒られてしまいます。何で?

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