第108話 本来のルドメロになった?

・・・・僕が・・・・この身体を自由に使える?


さっきまでいたルドメロは?


まさか消えてしまったのかい?


そんなつもりはなかったんだけど・・・・


そう思ったのだけど・・・・あれ?何だろうこの剣。何か・・・・訴えてる?


どうしたらいいのかわからないな・・・・


取り敢えず・・・・放してみる?


あれ?離れないな?


次は・・・・話しかけてみる?


「自分で言うのもなんだけど・・・・聞こえるかい?」


・・・・いやいや・・・・知らない人が見たら、単に危ない人だよな?剣に話しかけるとか。


『へ?何だなんだ?誰だよ俺様に話しかける奴は・・・・って何だてめえかよ!』



え?何今のは?


剣がしゃべった?



「もしかして・・・・君がしゃべったのかい?」


『何だよ今更?』


「・・・えっと・・・・君はさっきまで僕の中に居た・・・・人格?」


『人格っつうか、精神体だな。』


「じゃあ・・・その剣が今の君なのかい?」


『そうだぜ!そう言えばよ・・・・俺様って、よくよく考えたらよ、名前が無いんじゃねえか?ルドメロはてめえの名前だろ?』


「確かにそうだね・・・・どうしようか・・・・」


『こう・・・・なんつーか、超かっけー名前ねえ?』


「ゲイボルグとかエクスカリバーとか?」


『最初のは槍じゃねえか!剣の名前じゃねえ!俺様の名前だ!』


「・・・・明 参平」


『あきら  さんぺい?何だそりゃあ?』


「僕が転生する前の名前だよ?」


『へえ・・・てめえルドメロ以外に名前あったんか?』


「まあ・・・・転生後はずっとルドメロですから、今更僕の名前は変えられないですよ?」


『ふうん・・・じゃあ俺様そのアキラサンペーと名乗ればいいんか?』


「好きにしたらいいと思うよ。気に入ったのならそう名乗ればいいし、嫌ならまた考えればいいんじゃないかな?」


『ふうんん・・・・まあいいや!剣の名前はまた考えりゃあいいが、俺様自身の名前はすぐに決めてえな!シャーねえな!サンペーと名乗ってやんぜ!アキラサンペーが俺様の名前だな?』


「逆だね・・・・サンペーアキラ。日本の名前は名字が先で、名前が後だからね。明は名字、参平は名前だからね。」



『難しい事言ってんじゃあねえ!じゃあ何だ?俺様はサンペーアキラつうんか?』


「不都合が無ければ、どうかな?」


『・・・・よっしゃあ!今日から俺様はサンペーだ!』


すると・・・・またまた剣が輝きだし・・・・うわ・・・なんだこれ・・・・魔力がごっそり持ってかれたぞ?気が付けば・・・・目の前に8歳ぐらい?の少年がいた。


『お?これが俺様か!』


どうやら人化した?魔力で疑似的な体を構築したらしい。魔力が無くなればまた元に戻るらしい・・・・いや、凄いね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る