第85話 レッドダイヤモンド

「あ、色付きの方がよかったか?」


そうそう・・・・確かあったよな、色付きが?


「まさか・・・・色付きのダイヤモンドがあるのかい?」


「結構あるぜ!えっとな・・・・黒・・・・はいいか、青、紫・・・・菫色つうのか、一寸色が違うな・・・・、緑、ピンク・・・・黄色?・・・・オレンジか?・・・あ・・・・あったあった・・・・俺様一押し!真っ赤なのもあんだぜ!」


「すごい・・・・真っ赤な・・・・ダイヤモンド・・・・レッドダイヤモンド・・・・こんなにも赤い・・・・しかもかなりの大きさ・・・・初めてみる・・・・」


そんなに珍しいんか?ダンジョンにいっぱい転がってたよな、確か。あ、そうだ確か・・・・エメリナに色付きでなんか作ってくれって言われてたっけな・・・・他の奴らにも用意してやるか?


「なあ糞兄貴・・・・この石っころ、加工してくれるんだろ?俺様真っ赤の気にいってから、えっとな・・・・何か言ってたな・・・・ああそうだ!指輪だ!8個あたっけな?なら・・・・8個の・・・・ネックレスでいいか?あれならサイズとか適当でよさそうだしな・・・・つう訳で8つ作れ!」


「・・・・ネックレスを8つ・・・・このダイヤモンドでか?」


「あ?ああ、まだ色々あんぜ!ほれほれ・・・・これで足りるか?」


「足りるも何も・・・・多いだろこれ・・・・」


「じゃあネックレス代として残りは糞兄貴にやるぜ!その代わり、めっちゃすんごいの作れや!ああそうそう・・・・一つは俺様の・・・・残りは・・・・婚約者のらしい?俺様との絆を表すのを作れっつう話だな、きっと。」


「微妙にあいまいだな・・・・って7人婚約者がいるのか?一体何をどうしたらそんな短期間に7人もの婚約者を・・・・」


「いや4人だな。だが・・・・どうやら俺様は7人とそうなるらしい。」


「・・・・ダイヤモンドは分った・・・・土台の金属はどうする?」


「・・・・ああ、色々それもあるな・・・・金がいいんか?それとも何だこれ?アダマンタイン?タイト?ヒヒイロカネ?ミスリルもあるんか?よく分からんな・・・・」


「おいおい、何を寝ぼけた・・・・って・・・・うぎゃああ!」



あ、すまんすまん、思わず糞兄貴の足元に金の塊おっこしちまったぜ!


コップぐらいの大きさか?いい音してたからな・・・・



「く・・・・砕けたあ・・・・足があ・・・・」


「あ、すまんすまん・・・・回復?」


「早くしてくれ・・・・って、ルドメロ、回復魔法が使えるのかい?」


俺様流石に可哀想に思ったから、思わず回復してしまったぞ?


「あ?こんなん簡単だろ?」


「いやいや・・・・普通は使えないから。寺院や教会で修業して身に着けるスキルだぞ?」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る