第76話 こんにゃく指輪?いいえ、婚約指輪ですよ?

「何やらこんにゃく指輪つうらしいんだが・・・何の事だ?」



「こ・・・・こんにゃく指輪?どう見ても金属でできていますよ?」


「・・・・る・・・・ルドメロのあほお!!こんにゃく指輪じゃない!」


「あ・・・・わかりました・・・・ルドメロ様、それはきっと、婚約指輪ですよ?」


「あ?何だ食えんのか・・・・」


「どう突っ込んだらいいのかわからないけれど、心の声は何て言ってるの?」


「ちょっとまて・・・・まだいるのか?」


【あと15秒ぐらい・・・・】


「これって婚約指輪つうやつか?」


【そうです。ああそれと、何かあれば神の助言をつかうといい。そういうスキルを取得してますからね。私はそうそう出てこれませんからね・・・・では!】


「おいまてごるああ!」


・・・・反応が無い・・・・何だよコンチクショー!


「婚約指輪らしい・・・・」


「はい!」


・・・・なあ、何だデイフェリア、その手は・・・・


「あ、ずるい!私も!」


「・・・・デイフェリア、エウラリア、何してんの?」


「何って・・・・ほら、指輪、私達の指にはめなさいよ!!」


勢いよく言い放つエウラリア。


「自分ではめろ!何で俺様がそんな面倒な事をしないといけないんだ?」


それに対抗するように反論するルドメロ。


「まあ、儀式みたいなものではないでしょうか?私の場合、口づけでしたけど・・・・形のある物もいいですね!」


いつも冷静なデイフェリア。


「なあ、それ私達のもあんのか?」


ここまで静観していたエメリナだが・・・・思わず聞いてしまう。


「あ?8つあるぞ?」


「ちょうどわたし達の・・・・って多いですよ?ねえエメリナ、どう思う?」


落ち着いているローサが同じエルフに尋ねる。


「どうって・・・・こいつの中の人が何もんか知らねえが、もし予知持ちなら、一つは本人として・・・・7人と婚約するっつう事じゃねえのか?」


「そうなのですか?ルドメロ様!まだほかにも女性が・・・・?」


「あ?知らねえぞ?まあそれより、どれがどれだか分かんねえ!どれでもいいか?」


「「「「駄目です!」」」」


こういう所は一致団結だった・・・・



「あの、よければ私が見てみましょうか?何かマジックアイテムの類かもしれませんしね。」


「ではローサさんお願いします。」


「お願いされました。ではルドメロさん、一度私に見せて下さいな。」


「ああいいぞ、ほれ・・・・机に並べるぞ?」


机に並んだ指輪は、すべて同じ形状。


「あ・・・・これは・・・・この指輪、何か付与されていますね。しかも、指輪をはめる人が指定されています・・・・」


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