第67話 まだまだ収穫!

出発して96層は・・・・植物の・・・・種?


あ、豆でしたか・・・・


茹でるとおいしいらしいです。


ルドメロ様は


「枝豆サイコー!」


とか言いながらどんどん枝ごと?収納してます。


「それどうするのでしょう??」


と私はルドメロ様に聞くと、


「はあ?そんなん茹でるに決まってるだろう!」


さらにはコンロ?どこから用意したのかわかりませんが、コンロを取り出し、大なべを設置、水を入れ茹で始めたではありませんか。



「いいかデイフィリアよ!塩加減が大事なんだ!」


・・・・その・・・・美味しく出来上がるといいですね?


「ほれ食ってみろ!」


私は渡されたのを食べようとしましたが・・・・噛み切れません・・・・


「何やってんだ!さやは食べる部分じゃねえ!豆だけ口でこう分けて、食べるんだ・・・・ウマぁあ!うまうま!」


・・・・もう一度・・・・あ・・・・美味しい・・・・


「もう一ついいですか?」


「あん?いいぜ!どんどん食え!」


・・・・

・・・

・・



「止まりません・・・・何ですかこれ?」


「・・・・デイフィリアさんごめんなさい!もういいですか・疲れました許して下さい。」


「え?許すも何も・・・・ってええ?このさやの山は・・・・?」


・・・・はしたない・・・・夢中になって、恐ろしい量を食べていたようです・・・・


やがてさやは消えてなくなるので放っておきましたが、


「お!姫さんいい食べっぷりだったぜ!これで酒があったら最高なんだがな!」


と駄目エルフさんに言われました・・・・


さあ、気を取り直して出発です。


97層は・・・・変な虫さんです・・・・


「あら?蚕ではないでしょうか?」


「え?ローサさん?蚕ですか?確か・・・・


蚕の糸はシルクになるのですよね?」


「ええ・・・・ですが、誰が糸を紡ぐのでしょうね?なかなか大変な作業と聞いています。」


「誰かにやってもらえばいいじゃねえか!ってあれ?入らんぞ?中の虫が邪魔なんか?」


何て可哀想な・・・・ルドメロ様は中の虫さんを取り出し、繭だけカバンに入れています。


後でシルクのドレスとか、この糸で作ってもらえるのでしょうか?


98層は・・・・何やら・・・・透明な石、でしょうか?


「こ・・・これは・・・・?金剛石の・・・・原石?」


「こんごーせきってなんだ?」


「えっとですね・・・・つまり、宝石ですね、原石のようですが・・・・硬くて、上手にカットすれば、貴族のご婦人方がごぞって手に入れたがるのですよ?確か・・・・ダイヤモンドと言いました?」


「ああ、そうだな、これはいいもんだな?なんかピンクとか青色とか、色付きもあるな?ほれポチにシロ!ここ掘れワンワンだ!」


”我は犬ではない!”


”シロは似ておるが、我は犬とはかけ離れておるではないか!”



「気にしたら負けだぜ!」


「なあルドメロ、これでなんか飾り作ってくれよ!私の美貌に映えるやつ!」


・・・・確かに黙っていればエメリナさんは美人ですし、スタイルも良いのですが・・・・・中身は駄目駄目エルフさんですからね・・・・よくあんなのでクランの副代表務めていましたね?



「よっしゃあ!次行くぜ!次は魔物が出るのか?」


多分そうですね・・・・このパターンでしたら。

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