第42話 トカゲステーキサイコーじゃねえか!
俺様は今トカゲの肉を食っている・・・・
うまい・・・・なんじゃこりゃ!
この前の店のも旨かったが・・・・ここのは・・・・また違う旨さだな!
「おっさん!すんげえうめえぞ!何じゃこれ!」
「え?お客様が提供された肉で、焼いただけですけど?」
「何!トカゲの肉ってこんな味すんのか?」
「トカゲじゃないって・・・・いい加減気が付いて、ルドメロさん・・・・・」
うん?一体何に気が付けばいいんじゃ?わからんぞ?
まあいい・・・・俺様満足・・・・
「寝てしまわれましたね・・・・」
「そのようね・・・・この人あれで女性の服用意するのになかなかの魔力使ってるっぽいのよね。どうやら知らないうちにスキル使ってるみたいだけど・・・・抱きついただけで、服用意するとか、ある意味チートよね・・・・」
「はあ・・・・チートですか・・・・あまり本人には直接、役に立たないですね・・・・」
「ええ・・・・今まで刺されなかったのが不思議ね。」
「しかしこの方の額は・・・・彼は噂のどこぞの商会の息子さんですか?」
「あら、よく知ってるわね。そう、彼はララインサル商会の次男。訳あってあほな子になっちゃってるけど・・・・まあ、本来ならとんでもない人物になってたかも・・・・」
「・・・・十分とんでもない感じですけどね・・・・」
「あ、そうそう、話は変わるけど、王都に肉ってないのかしら?」
「ええ・・・・ほとんど出回らないのですよ。冒険者がダンジョンに挑んではいるようですが・・・・」
「あらそう?おかしいわね・・・・何処かが買い占めてるとか?」
「空間収納のアイテム持ちでない限り、買い占める意味がないと思いますが・・・・」
「空間収納ね・・・・こいつ収納できんのよ。しかも無意識に出し入れしちゃってるから困りものね。従魔が強いからいいけど、こんなの一人で居たら、すぐ捕まって、奴隷落ちね。」
「・・・・それは何と言っていいのか・・・・」
「まあ気にしないで頂戴。あ、それとお肉美味しかったわ。お金はどうしましょう?」
「・・・・頂く訳にはまいりません。」
「・・・・そう言うと思ってたわ。まあ・・・・そうね・・・・このドラゴンのお肉、残り全部あげるわ。使って頂戴。」
「え?こんなとんでもない肉、貰う訳には・・・・」
「寝てるこいつを起こして、仕舞えって?(本当はそんな事しなくても仕舞えるんだけどね)」
「いえ・・・・そういう訳では・・・・」
「こいつね・・・・何故かドラゴンのお肉以外の肉持ってないのよ。だから当面はこのお肉で作って頂戴。それと・・・・困った事があったら、私の名前宛で城に使いをよこしなさい。力になるわよ?」
「あ・・・・ありがとうございます!」
「気にしなくていいのよ?さて・・・・どうやってこのおバカを馬車に乗せよう・・・・」
”我に任せろ!肉食って多少は動かんと身体がなまる!”
「じゃあシロさんお願いね。」
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