第35話 しまった・・・・野菜がないではないか!
「おい・・・・野菜が無いぞ?」
「え?今更何ってるんですか?」
「・・・・マジか!しまった・・・・野菜がないではないか!こうしてはおれん!おいシロポチ!野菜を食いに行くぞ!」
「そんなのいらぬわ!」
「おなじく!」
「つべこべ言ってんじゃねえ!バランスの良い食事が大事なんだ!覚えとけってんだ!」
・・・・ルドメロさん、真面な事を言ってます・・・・信じられません・・・・
「ほれ行くぜ!」
「ドラゴンの肉がまだ・・・・」
「行ってらっしゃい・・・・私はその間に、床の脂汚れを落としますね・・・・」
・・・・聞いちゃあいない!って感じですね・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「おい!野菜の食える屋台か店、何処だ?」
「先ほどの
「今更ではないか!まあいい!そのうち見つかるであろう!」
俺様どんどん進むと・・・・お?誰かが倒れてるではないか!しかも誰も見向きもせんとは・・・・
ちょうど俺様の進路方向だったからな、声をかけた!
「おいじじい!こんな所で寝ておっては風邪ひくぞ!」
お!起きたようだ。
「・・・・寝ておらんわ!ちょっと腹が減って目が回って、倒れただけじゃ!」
「あん?その腹は減るのか?一つだけのようだぞ?」
「・・・・お前さん大丈夫か?」
「おう!俺様いたって健康!!がはははh!ぅぅぅ・・・顎が・・・・」
「何じゃ噂のあほの子か。ほっといてくれ・・・・何処かで何か食えば・・・・グウーーーー」
俺様・・・・
じじい・・・・
「おおそうだ!この近くに野菜食える場所知らねえか!知ってたら案内してくれよ!」
「・・・・知ってはおるが、もうわしゃあ腹減って身動きとれんぞ?」
「よしシロ!このじじい乗せてやれ!」
「ああ?何でわしが年寄りを乗せんといかんのだ?」
「お俺様が野菜を食う為だ!」
「・・・・仕方ない・・・・おい年寄りよ、我の背に乗れ!」
「・・・・お前さん・・・・従魔か?」
「そうだ、さあ、早くしろ!」
「そうか・・・・この歳でフェンリルの背に乗る事になろうとはな・・・・長生きはするもんじゃな・・・・」
「あん?何か言ったかじじい?この犬ころに任せとけば・・・・さあ!じじい、案内してくれ!」
「フェンリルを犬っころとか・・・・それに、もう一体の従魔も気になるのう・・・・」
・・・・
・・・
・・
・
「ここじゃよ・・・・」
「なになに?”完全有機栽培おいしい野菜サラダバー”?なんじゃそりゃあ?」
「お前さんこの文字を読めるのか?」
「あん?何言ってんだ?誰でもこんぐれえ読めるだろ?」
・・・・異国・・・・いや、異世界の、しかも古い文字じゃぞ?こんなあほの子がなぜ読める?
「そうか・・・・まあいい、お前さんの言っておった野菜の店じゃ、入らんのか?」
「お!野菜!食うぜ!」
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