第5話 改めて、ステータスの確認?何じゃそれ?

「えーおほん、改めまして、ルドメロ様のカード発行と、ステータスの確認ですね。」


気を取り直して、ねーちゃんがそう言ってくる。


「あ?何すんだこら?あ、ちょっとなんだ引っ張るなよ?」


ねーちゃん意外と力が強い。俺の手を取り、カウンターの前へ連れていかれた。


「あ?こんな所で何すんだ?」


「今からカードの登録です。さ、台の上に右手を差し出して。」



何で俺がそんな面倒な事しなくちゃいけねえんだ?


だが、現実は厳しい。俺は言われるがまま、右手を台に置く。


「あら偉いわねえ。よくできました。」


おいこら!ガキ扱いしてんじゃねえ!何で頭なでるんだ?


そう思ってると、右手にちくっと痛みが。


「いてえ・・・・いてえ、いてえよとーちゃん!痛い痛い!」


親父は俺の様子に驚いたのか、駆け寄ってくる。


「こ・・・・これはどうした事か?そんなに痛かったのか?」


ねーちゃんの顔がまっ青だ。


「そ・・・・そんな事はないはず・・・・・だって、ほんの一滴の血を得るのに、ちくっと針が刺さっただけですわ。」



「じゃあ、あれか、馬車に撥ねられた時のトラウマか?ルドメロは、あれから痛みからは避けるようにしてたからな。」



気が付けば俺は意識を失ってたようだ。

「泡吹いたぞ!やべえ、おい、しっかりしろ!」


・・・・

・・・

・・


ん?ねーちゃんが泣きながら俺を抱きしめてくれてる?おおう?おとなのおんなはやーらけーぜ!


俺様は、目の前のおっぱいをむんずと鷲掴みし、起き上がる。


俺はグッジョブと指をたてて、


「ねーちゃん中々いい揉み心地だぜい!」


また紅葉マークが俺の頬にくっついた。


俺はどうやら、痛みに?いや、刺さったのに耐性が無かったようだ。

はたかれても問題ないからなあ。しかし、刺さっただけでこれは、問題だなあ?


「何ともなくてよかったですわ。さあ、カードは出来上がりました。ステータスを確認してみてね?」


なんだかねーちゃん、兄貴みたいに俺に妙に親切だぞ?


「は!どうやって確認すんだこれ?」


「ステータスオープンと念じればできますわ。」


なんじゃそれ?ステータスオープン?


<名前:ルドメロ・ララインサル(明 参平)>


<種族: 人間(異世界転生)>


<年齢:     15>


<性別:   男の子>


< LV:     1>


<職業:     冒険者の卵>


< 力: 15pt(+120pt)>


<体力: 15pt(+120pt)>


<知力: 15pt(+120pt)>


<精神力:15pt(+120pt)>


<俊敏: 15pt(+120pt)>


<魅力: 15pt(+120pt)>


< 運: 15pt(+120pt)>


<保有スキル>


空間収納(ユニーク)・全魔法の素養・神の助言(ユニーク)・鑑定・頑強・火魔法・水魔法・土魔法・風魔法・回復魔法・空間魔法・剣術・投合術・料理・調理・浄化・テイム・調合・薬学・薬剤師・修復・サバイバル・隠ぺい・隠密・採取・採掘・栽培・錬金・創造


<所有アイテム> 


神のナイフ(無限)(ユニーク)


<状態>  


精神異常(記憶喪失)


<賞罰> 


なし



なんだこれ?それに、名前が変だ?種族も変。これミスかあ?

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